十数年働いていた会社（正社員）を辞め、"ひゃっほい、自由だ！"という状況で、目の当たりにしたのはお金の問題だった。子供がいて辞めようと思って辞めたなんて、さぞかし夫の収入がお高いのでしょう、なんて思う方もいるのかもしれない。が、夫の手取りは30万もない。今思うと、よく辞めたな、と思う。

　共働きだった我が家は固定費だけで25万円を超えていた。このままでは天地がひっくり返っても生活できない。そこで、固定費をガシガシ切っていった。なんで今までやらなかったのか、否、"保険は必要だと思っていた”、"格安スマホだからこれ以上安くならないと思った"などなど、当時の私が言うならば、そんな理由であろう。

　問答無用で切るのだ！解約！はい、解約！そして、切った後の家計簿を眺めて、「うーん、これで生活はなんとかできそうだ」と落ち着いた。しかし、夫はもうすぐ50代（年上）。いつ、どうなるかなんてわからない。そして、子供たちの教育費は上がるであろう、そんな諸々の事を考えたとき、"働く必要がある"と、やっと私の重い腰が動いた。

　この頃、インスタやWebで「低収入」「家族」だの色々なワードで検索もした。低収入って一体どんな額なのか、と。家族がいて"低収入"というと、世帯収入手取り20万円台/月か。夫の収入が10万円台でも、奥さんが夫以上に稼いでいるような家庭もある。手取りが20万円台前半でも、子供が乳児（1人）で育休中であったり、子供も小さくご夫婦20代で若かったり、なんとなく将来性があるような感じもしたりしながら、私は色々な「低収入家族」を眺めていた。さて、そして？スマホを置いて、我が家の事を考える。

　どうやら、このままでは我が家も「低収入」と呼ばれる世帯である。しかし、低収入だから何やねん、というと何もない。低収入。だから？だ。
　低収入…だからどうしたいんだろう、と考え、だから"どうしたい"の部分を一つずつ掘ってみた。

　低収入…だからお金が欲しい！

　お金が欲しい！ほしいぞー！と叫んでお金が降ってきたら苦労はしない。働かなくてはお金は入らない（残念ながら、楽してお金が手に入る方には興味がない）。今のご時世いろんな働き方がある。まとまったお金や時間があるのであれば、違った働き方でトライしてみたり、まずはスキルを積んだりするのもアリであろう。しかし、我が家。まとまったお金などないし、時間はない！もうすぐ、上の子供も中学生（もうすぐ夫も50代突入）。支出は増えるし収入は危うい。お金が欲しいなら働こう。でも、もう前みたいな働き方（時間に潰される働き方）は辞めよう。
　ということで、時間の拘束がフルではないパートというスタイルで働くことにした。

　低収入…だから、お金がなくても幸せになりたい。

　お金はあれば良いと思う。困らない。お金がある暮らしをしていて思った。忙しくてもお金でなんとかなる。でも、それで幸せかというと私はちょっと違った。フラストレーションやストレスは山のようにあった。
　お金がなくても、ゆとりはある。お金がなくても、笑顔はある。そんなのって理想にすぎないのかしら。妄想の世界なのかしら。現実的ではないのかしら。でも、私は幸せになりたいぞ！

　と、低収入という現実から、今後は、勤務の時間的拘束を減らし、少ないお金で幸せに生きる、という方針が見えてきた。

今日の独り言

　みんな思ってる、お金ほしいって。みんな思ってる、幸せでいたいって。自分の思う、幸せな暮らしをすればいい。今、幸せじゃないな、って思うならその要因を少しずつ改善する（減らせばいい）。その先が幸せなのかなんてわからないけど、自分がそう思ってやっていけば、きっと、後悔はしない。後悔しない人生って、結構幸せだよな！と思うのよ。私は自分に正直に、自分の人生を楽しんで生きたい。

　今日の写真は我が家の観葉植物1号。