まどろみ荘 小雑記 そのニ

手作りしたシャツを着た子牛が、煮物を持って 知り合いを訪ねた。家族が皆たくさん食べるもので、一人暮らしでは つい作るものが余ってしまう。

ぎぃー がちゃ と顔を出したのは 白いとかげの頭をした人

うれしそうに煮物を味見し 人参色に体が染まるのをみて、子牛は夕暮れの牧場の、おかあさんの低く響く声を思い出した。

それでは またの日に、へんてこな住人のお話を。

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