夢見ろぐ

この間みた夢と、昨晩みた夢の 二つです。

1.
ミルク色がかった 朝もやで向こうの見えない湖の岸にいる
湖の中ほどに小さな島があり、風もなしに葉がゆれている

あの島はどこにも繋がっとらん浮島でね
見る旅人が少ない時は ああして楽にしておりますよ
と、茶毛の獺の頭をした人がいうが、いつからいたのかわからない

島は  ろうそくのようになったり 切株のようになったり
木も 扁平になったり 枝を 運動するようにゆっくりと振ったり
景色を眺め 深呼吸をしたら のどかな 眠たいような気持ちになった

2.
薄暗いが綺麗な レストランの床に、夜光虫を浮かべた水
え、どうしたの?と 白黒の服の給仕さんが厨房に戻るが 操られたように誰も答えず調理中

もっと奥の、部屋や階段が並ぶ廊下へ行くと とても暗い
普段は数人分のトイレがあるはずの一角が、スチームパンク風のデザインの装置と手すりのある白、黒、金色の配色が印象的な空間になっている

水色のゆれる光で満ちた部屋の空中に、らぶか が浮いていた
枝分かれした歯?と、丸く空いた大口と、わずかに動く しわしわの えらと、ゆったりした鰭の動き

昔話のアニメの おじいさんのような声で、
あぁ なぜきみは つくってしまったんだねぇ…
と 反響した

声はとてもおだやかな 優しくたずねるような様子だけど、その眼は蛍光色の水色に かたく光っていて、答えをきかぬかぎり 帰れぬ というふうだった

人はどうしたらいいのかわからず 黙ったまま立ち尽くしている
”そっちに かえらなくちゃ”と 体内で 何かがだんだん大きな声でいう

でも給仕さんには、その言葉が出てくる意味も なにもわからない
(その場所はなんとなく 異界なのではないかという かんじ)

水色の光は ただ おちついて、というふうに ゆらめいていた

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