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コロナ禍で日本のデータ活用が進む!?

今、世界中では新型コロナウイルスが流行り大変なことになっています。

日本も例外ではなく、緊急事態宣言に、外出制限などの対策をして押さえ込もうとしています。今世界中が見えない敵と戦っている状況だと思います。

見えない敵

コロナウイルスを”見えない敵”と言いました。確かに物理的に人間の目には、ウイルスなんて小さすぎて見えないです。

しかし、見えない敵をいかに人間の見えるようにし、その情報を元にいかに脅威から自分の身を守ることが大切なのではないかと思っています。

最近は、デジタルトランスフォーメーション(DX)といって、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することが重要であるとされ、データの有効活用や普及が急がれていると思います。

私はこの1年データ分析や、データ活用、デジタルトランスフォーメーションを推進する仕事をしていました。そういったデータ分析の場でも、データを”可視化”するだけでも効果があるとされています。

今回のコロナウイルスの一件で、様々なコロナに関するデータが人々から求められ、そして提供され、活用されたと感じています。しかも、できるだけ早く、リアルタイムに、です。

これはこれで、日本のDXが少しでも進めばよいなと思いますが、その際に問題になるのは見せ方だと思います。

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例えば、上のテレビニュースで使われていた都道府県別の感染者数です。こういう時に、BIツールを使って可視化すると、視覚的にその数がわかりやすくなり、また比較しやすくなります。

BIとは、Business Intelligenceの略で、日々蓄積されていく膨大なデータを分析し、その分析結果を経営意思決定に活用することを指し、BIツールはそれを助けるツールです。

TableauというBIソフトウェアを使って、同じ数字を可視化し直してみました。

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単なる数字の羅列だと、47もの都道府県をパッと理解、比較するのは難しいと思いますが、上記のバーチャートだと一目でそれぞれの感染者数がわかると思います。

次にテレビ画面右にあった地図ですが、これはほとんど表示されている意味がないと思います。感染者がいるか、いないか、の情報になっていますが、この場合46/47都道府県で感染者は”いる”ので、マップ上の色で表現するのであれば、感染者数を色の濃淡で表現する方が一度に様々な情報が読み取れます。

テレビニュースの中の限られた時間内で見せるには、元の表現でもよいのかもしれません。ただ、スナップショットでこれを見た時にもっと分かりやすい方法があると感じました。

コロナの可視化

次に、見えない敵をさらに見えるようにし、自分の周りにどれほどウイルスが迫っているかわかるような可視化をしてみました。

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東京都内の情報まとめですが、東京都の発表情報と、スマートニュース集めた情報でそれぞれ感染者数を地図にプロットしました。

都発表の、区別感染者は港区、世田谷区、新宿の南西に多いが、感染確認場所でみると江東区、台東区のあたりの北東に多くなっているように見えます。居住地と発生確認場所では患者数が異なることがわかると思います。

このように、情報が可視化された状態で確認ができると、身を守る行動の判断ができます。今回のようなウイルス感染拡大の情報であれば、リアルタイムに可視化できるとより効果があると思います。

もちろん、ウイルスの1日も早い終息を願いますが、同時に、データの可視化や共有を通し、データ活用が少しでも日本に広がることを願います。


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