見出し画像

「技フェス」行ってきた話

どうも、お久しぶりです。湯埜です。
京都に住み着いてなんとか生きてます。

いろんなことが停滞してしまいやる気元気その気もすべて萎えてしまっていた日々を過ごしてましたが、空気を換えようとみやこメッセで開催された技フェスに行ってきました。


事前に予約が必要でしたので体験はスルーでとにかく何かに参加したくて夜勤明けのまま現地まで行きました。

入場をすると茅葺屋根の制作を見ることができ、テンションが「おお!」となりました。昔に春日大社の茅葺屋根の張替え現場を見る機会があってガン見してましたが、茅葺屋根の職人が大変減っているっておじさまが言ってました。
人材が減っていくのはなかなか世知辛いものです。すぐになれる職業でもないですし、安定しているかと言われたらなんともいえないという色々な課題があるといっていました。確か。


鬼瓦設置シーン

色々な未知の世界を堪能したいと思い行った動機があり、何かしらお土産はほしいと思い色々聞いたり、メモしたり、話をさりげなく聞いたりしました。
特にこちらの鬼瓦の設置に関してはおそらくめったにお目にかかれないシーンで血がたぎりました。通常は屋根の上で作業をしているので上から職人さんと同じ目線で見ることなんて本当にめったにありません。

ちらっと聞いたのは、「明日もこれをやるからまた解体するのがしんどい」と聞きました。これ、解体するんすか!!???と内心ぎょっとしてましたが関係者さんとのお話ですしどうやらそのようです…。
そして、峰にセメントを立てていく工程の途中で観覧者から質問がありました。そこで手を止めて解説に入る様は「まじか・・・!」と自分はすごく感動しましたね。
わたしがもし、職人だとして今の目の前の仕事を全うしたいと思ったら質問はあとで引き受けたいです。なのに、質問を笑みを浮かべてやっているのは職人ならではかもしれません。まあ、活動を広める目的なのでどんどん質問に答えないと気まずいですよね。
わたしは質問できませんでした!!!

しかし私は結構鬼瓦ファンで一人ひっそりと瓦の写真を撮っては満足してます。まだ時代はわかりませんが、唐よりのもの等、古いものなのか新しいものなのかがわかるようなりました。
一種のアートとしてとらえてます。



錺金具の仕上げ

こちらの写真は神社仏閣などにもよく見かける「かざり金具」です。
叩いて金をのせて装飾するのです。
この金具を杭で打ち込み模様をつくりあげていく工作のようなものを小学生の時にしていたのを思い出しました。
「内から外に広げる」と水の波紋のように模様をたたいていかないとうまく切り取れないのと模様が歪むそうです。
これはどこかの対策ノートに載っていたからといった教えではなく、長い伝統の中であたり前になった技法らしい。それが「伝統」になるってわけか。

あと、今回、一番の収穫だったのは「文化財石垣保存技術協議会」の一般会員に入れることが判明しました。
正直、石垣の文献が少ないことと報告書が少ないなと古本屋で思ったので少し質問してみたんですが、会員さんに配布しているらしいから出回ってないそうです。なるほど。ならば入らねば、と今年の支払いが終わったら入ります…!(金欠ですまん!)

石垣に何もロマンを感じない人が大半だと思います。
でも、石を割って、積み上げて、城の土台にしているんです。この石を割ることから「戦術」は始まってます。城を作るのに「石」から考えるのは道理なんですよね。
実際に神奈川の小田原、「早川石」をみたことありますか?小田原城にはもちろん使われてますか、この早川石は江戸城でも使われたとのことです。
つまり、ブランディングが当時あったんですよ!
家康の駿府城とかこだわりが見えますよね~

とまあ、まだまだにわか知識なのでもうちょっと石をみてどこ産の石とかブランディングがわかるようになりたいですね。
そんなこんなでこちらの議会で学ぼうと思います。


最後に

 駄弁り感がはんぱないけど、一人で楽しめました。
他にも文化財建造物保存技術協会のブースに行って勉強になりました。
当たり前にある文化財を誰が保存しているのか、いかにわかります。


記憶にすごい残っているのがさあ

フランス、パリのノートルダム大聖堂が燃えてしまったときのパリの住民の喪失感。みんな本当に悲しそうだった。
日本はすごいことに地域ごとにたくさんの歴史文化遺産がゴロゴロとある。
これらがすべて燃える、ってことはないけどいつかは朽ちていくもの。
それを継承するのは「その地に住まう人々」ってことなんだよなあ。
文化継承とはすなわち、「歴史を紡ぐ」ってことって痛いほど理解した。



はい、 解 散 !!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?