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進撃の巨人完走したから感想するって話

どうも、お久しぶりです。湯埜です。
16日からの試験を震えながら待っている今日この頃ですが、
ここ最近ようやく「進撃の巨人」を完走致しました。
ネタバレは踏まないようにはしますが、もう終わった作品なのであらかたみんな結末しっている体で進めます。ご注意ください。


初期のシーズン1まで見ていたのですが、あまりの爆発的な人気と「残酷性」に自分はリタイアしていた人間でした。
今月の末あたりのイベントに行く機会があり、そのイベントまでにアニメを完遂しないとなってことでこの終わった進撃の巨人を最初から最後まで見始めました。

考える葦となれ、アルミン。

正直、絶対感情が入り込んで終わった後しんどいってわかってて見たんですけど案の定「しんどい」(笑)
進撃の巨人で一番しんどい名言は「何かを捨てなきゃ変われない」ってところですね。重要な決め事には「捨てる」という行為と「選ぶ」という行為があって、決めた後に結果はどうとあれ過去になる。
過去は過去、なんだけど、もしかしたらそんな世界線があったかもしれないって思うかも…を極限に表現したのが進撃の巨人でした。

エレンのしたことは「正当性」があるのか、って話になったときに
「仕方なかったんだよ」って言葉しか出なかった。
だって、その時にしか「選べ」なかったから。といった考えの自分なのでおそらくもっと最善を尽くせた人は多いと思った。

この進撃の巨人で「わたしたちは一体なにに囚われているのか」という問いがあった。人類とはなんなのか、みたいな哲学じみたものだった。
哲学において「人間は考える葦だ」という言葉があるんだけど、おそらくこのパスカルの名言が進撃の巨人の根底にはあると思う。

アルミンはよく、考えていた。
考えることにより、対話をし、状況を血を流さず改善できるとそう信じていたからできたことだ。その真価をエルヴィン団長は知ってた。ハンジも理解していた。
ただ、誰しもアルミンのように強い訳ではないって世界が進撃の巨人からは伝わったんですよねえ


「誰かのために」が空回りする

エレンのような仲間想いの彼を理解できない人はこの世界にどれだけいるんだろう。
少なくともエレンと同じ心境に立てた人間は結構多い気がする。最後らへんエレン嫌いとかエレン怖いっていう感想はもちろんあるだろうけど、それは深淵を覗いたときと同じことで「自分」にも反映された恐怖であるからだと思った。
人間は基本残酷性を持ちえた生物だとおもっている。という私も結構残酷なことを平気な顔でするタイプだと認識してる。はは。
考えることを放棄することは案外たやすい。一度私は考えることを放棄して逃げたことがある。そのときに失ったものは「信頼」だった。
しかも結構大事な友達の信頼を失った。
でも、そのあとに考えて謝って償って今日も仲良くしてる。
そう、逃げたあとにあったのは「安堵」と「失ったものに気が付いたときの絶望」みたいな感じだった。
まあ、本当に疲れてたら失ったものすら理解することを辞めるんだと思う。

とまあ、誰かのために動いた結果、その誰かの信頼を失うことってあるんだよねって話。空回りして、更地になった。やっぱり、アルミンのあの感謝の言葉は刺さる人には刺さる。
「ーそんな選択しかできなかったのか?」って聞かれている気がした。
エレンは「馬鹿だから」って行ったけど、あれは馬鹿ではなくて
ただ単純に「愚か」であった。

馬鹿は治すことなんてできないけど、愚かは違う。愚かさは改善できるから、私は彼の死を満足に受け入れることができなかったですね。

繰り返す歴史と進撃の巨人

歴史は繰り返す。
歴史とは、時空の旅路である。

わたしの大好きなクレーマー先生はそう言った。
過去は人々が選んだあゆみ。FGO的にいうと「人理」。
進撃の巨人では人々の歩みと壁の外側、そして自由について述べていた。
勝手に自分の思いのたけを進撃の巨人の感想にこじつけてなすりつけて気持ち良くなっているだけかもしれない。
高2病かもしれないけど、歴史の勉強をしていると「もののあわれ」を感じることがある。平家物語とか特にそう思うことがある。
誰かが始めた物語が破滅へといざなう。ってやつ。

愚かな人類だから、改善して、衝突して、争って、対話して、改善する。
その繰り返し。でも豊かになるってそういう輪廻のなかにあるから「仕方なかった」ってことですよな。
そう、死人に口なし。もののあはれ。
だから、人類は考える葦となれ。
考えろ考えろってアルミンはそう言っていた。

この作品はかっこいいし、音楽も作画も最高。
地獄という観光地でもあの二人なら楽しく過ごせそうって私は思ってる(笑)
進撃の巨人、最高にしんどくって最高に面白かったけど、火垂るの墓並みに精神力を使うからおそらくもう二度目はないと思う。
いい作品に出会えてよかった~~~~~~!!!!


完 !!


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