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一番難しい家族との関係 3

双子の妹で生まれた40代の女性から相談があった。自分はこれまでの人生割と順調に生きてきて、結婚もして娘もひとりいる。けれど、反対に姉は、2度も離婚し、1度目のご主人との間に子ども二人、2度目のご主人との間に一人子どもがいて、現在実家に戻り、父親と一緒に暮らしている。

同じ環境で生まれてきているはずなのに・・・と姉のこれからを心配する優しい妹であった。

聞けば、彼女の母親は小学生の時にガンで亡くしており、その後父親は再婚もせずに彼女たちを育ててくれたとのこと。彼女に母親の記憶があるか?聞いてみたら、幼い頃から母親は病気がちで、入退院を繰り返しており、自分は、ずっと母の姉にあたる伯母に預けられて育ったという。

伯母は、妹である母を案じながら自分を育ててくれたので、母と暮らした記憶はあまり残っていないが、母親代わりの伯母が大好きだった。

一方姉は、父方の親戚に預けられて育てられたと話していた。その間一緒に育つことはなかったので、どんな風な環境で育てられたのか?これまであまり聞いたことがないと言う。なので、双子とはいえ、どこかお互い遠慮してしまう関係らしい。

この話を聞いて感じたのは、お姉さんが預けられた先は父方の親戚だったので、そこで育てられた時に、母親に対するネガティブな情報を一方的に聞かされたのではないか?ということだ。例えば、「身体の弱いひとと結婚したから、子どもも育てられないんだ。」とか「別の人と結婚していれば、私たちも姪の面倒みることもなかったのに。」とか

たぶん、幼い頃にそのような体験をすると、自分の潜在意識の中に「母と同じように苦難の人生を送ってしまうのでは?」という洗脳がおきてしまったのではと思ってしまった。

双子で生まれても、育った環境により人生は変わってしまう。幼い頃に受けたトラウマは、大人になってからもずっと付きまとってくる。

妹である彼女に「お姉さんが心の奥底に持っている感情や本音を一度じっくり聞いてあげること。たったそれだけでも、心の重荷が少しだけ軽くなると思うから~」と伝えてあげた・・・



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