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ショートスリーパーに憧れる

無防備な子どものように何度も泣いていました

読み終わって水分を失った体は
読む前より潤っていて
サウナに入った後みたいに整っているのだから不思議

「星を編む」 凪良ゆうさんの作品

(帯より)
「汝、星のごとく」の続編(3部構成)
 ・春に翔ぶー教師・北原の過去
 ・星を編むーふたりの編集者の物語
 ・波を渡るー愛の果てにも続く暁海のその後、愛の形

この作家さんの作品を読むと
必ず心を丸裸にされた、みたいに気持ちになります
知らず知らずに厚着してしまった心が素に戻るというか

余韻がすごくて
料理してぼんやり
水を飲んでぼんやり
冷めてしまうと思って慌てて食べる、ぼんやり
食べる食べる、ぼんやり
ごちそうさま、ぼんやり、り、り・・・
食後の濃いめのコーヒーでようやく戻ってこれた、といった感じでした

何があっても続いていく毎日
繰り返しの中にこそある美しさ
それをそっと掬いあげて
光をあて包み込む

「汝、星のごとく」から通して読みたくなります

初めて読んだ作品「神さまのビオトープ」も・・・

11月は好きな作家さんの新刊が続々と出ていて
読みたい本が増えていきます

前からひっそり願っているのですが
ショートスリーパーになりたい
そしたら本がたくさん読めるのにって

でもショートスリーパーは、なろうとして
なれる類のものではないらしいのです

残念ですが自分のペースで楽しく読むことにします

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