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従姉妹こんぷれっくす

私は父方の親戚は苦手だ。世間知らずのお金持ち。そう思ってしまう。でも、外的要素は勝てない従姉妹と自分を比べてしまう。

私が勝てるのは、人懐っこく、人の懐に入ることが早いこと。ニコニコへらへらして、立ち直りが早くメンタルが強いことだけだ。結局、お話を始めないと私をアピールできない私は次のステップに進めるのだろうか。

1つ違いの従姉妹とはよく比べられていた。劣ってるなんて言われたことはないが、何かと外的要素は負けている。

中学からカトリック系の女子校に通う従姉妹に対し、高校まで公立の私。ピアノに絵画に塾に都会住みの従姉妹に対し、書道茶道後は田舎を駆け回っていた私。お嬢様のように育てられていた従姉妹に対して、雑草のように育っていった私。インドアでお上品で少食でスラッとしている従姉妹に対し、アウトドアでお上品でもなく大食いで太るまでは行かない中肉低身長の私。お顔に関してはどちらも普通でしかない。キリッとした従姉妹と人に舐められやすいぼやけた顔の私。

最大の違いは、大学を首席で卒業し大学院に進んだ従姉妹に対し、卒業は確定していても成績はアベレージヒッターど平均のやりたいことが見つからず就活にも本腰が入れられていない私。

親戚で集まっても従姉妹のお母様は従姉妹中心でその場を回す。そりゃそうだ父方の親戚ま、急に現れた私よりずっと幼い頃から知っている従姉妹の方が可愛いだろう。

おばあちゃん達の言う事を聞いて、私学に進んでいたら今とは違った活力に満ち溢れた私がいたのだろうか。きっとどこに進んでいても、私次第でしかないことは分かっているのにたらればを考えてしまう。母が頑なに私学を嫌がり、私を公立に通わせてくれたことで、従姉妹より沢山社会経験は出来た。私がずっと追いかけているのは、母の背中ばかりで、自由にしろと言われても自分であまり決めず母の意見ばかり聞いていた。そのツケが回ってきたのか?

雑草のように育った私が、行きたい次の場所はどこなんだろうか。やりたいと言う思いがあれば何度でもやり直しがきくと、両親には言われる。少しだけ海外に行ってみたい私と今年中もしくは来年には就職をして安定したいと思う私。

従姉妹に負けてると思うくせに、人間性では勝ちたいと思うし、お金持ちで世間の常識が欠けているお嬢様だと決めつけてバカにしてしまう私の醜い心をどうしていけばいいのだろうか。

未来は不明確だ。努力をしていない私は尚更。

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