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両丹日日新聞連載3(2022年1月)

里山の美しい自然を次の世代へ

IAI FARM 居相 雅代 (綾部市)

私は綾部の円山古墳付近で稲作をしているIAI FARMの居相 雅代です。

父の稲作を手伝いながら、冬は会社員の夫と荒れた竹林の竹をパウダー状にして堆肥を作り、竹の発酵力で田んぼの土を良くして美味しいお米作りを目指しています。

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昔は道具や籠などの人々の生活に有効活用されてきた竹。
今では放置されて荒れ果ててしまいました。
まだまだ小さな取り組みですが、荒れた竹林を整える事で獣害が軽減され、里山の景観も整える事ができます。
整備された竹林は居心地が良く、竹の爽快な香りや笹がサワサワと風に揺れる音に癒されながら作業をしています。
はじめは化学肥料で慣行栽培をしていましたが、有機肥料を使うようになってから田んぼにはさまざまな種類、沢山の量の微生物・虫・魚・小動物・鳥が増えました。
昨年は小雨の中、夫と田んぼで作業をしていると、何百というトンボが一斉に羽化をして飛び立っていくという幻想的なひとときに巡り会えました。
田んぼは様々な生き物のゆりかごであり、そして里山の美しい景観を守っています。
昔からたゆまず、人の手が掛かった美しい里山の景色を次の世代に繋げていけたら、、、と思います。

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昨年は「のらXたん ゆらジェンヌ」のメンバー6人が「京都しょく育先生」に認定されました。
(赤堀幸、居相雅代、岩切康子、原田芙美、福井泰子、森嶋麻衣)
すでに食いく活動に取り組む始めているメンバーもいます。
それぞれ得意な分野で食いく活動をして、少しでも農業に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
(メンバー紹介ページをぜひご覧ください。)
私は子供達にお米の良さや大切さを伝え、自分の暮らしている地元の田畑の素晴らしさに気づいてもらえるような授業を楽しくできればいいな、、、と思っています。
農業に関わりがなくても、地元の農産物を選び食べる事が自分の身体を健康にし、田畑を守ることに繋がるという事をお伝えできれば嬉しいです。
今から子供達のキラキラした瞳に会えるのが楽しみです。

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「ゆらジェンヌ」には子育て、介護、家事をしながら農業や食、加工、水産業でたくましく活躍する女性がたくさんいます。
そんな女性ならではの細やかな視点で新しいアイデアが生まれ、地域の活性化に繋がっていると思います。
出会う度に成長しているメンバーを見て自分も「頑張ろう!」と刺激を受けています。
そして、そんな皆んなのファンでもあります。
年に数回実施しているマルシェではメンバーの商品は勿論の事お洒落なディスプレイやパッケージ、シール等を見るのも楽しみにしています。
皆んなそれぞれ個性があって素敵です。
直接お客さんとお話しをしながら商品を手に取っていただける瞬間は、とても嬉しくありがたい事です。

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皆さんも機会があれば、ぜひ元気で愉快な一次産業女子の笑顔で溢れるマルシェでお会いしましょう!
新鮮で美味しいお野菜、お米、お茶、パンや加工品などを取り揃えてお待ちしております。

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写真1枚目:地元の方と某害獣の柵取り付け作業
写真2枚目:次々と羽化したトンボ
写真3枚目:トラクター作業中、鳥が間近に見れて楽しい
写真4枚目:ゆらジェンヌマルシェ
写真5枚目:綾竹米(価格はマルシェ出店時のもの)

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