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すみっコぐらし沼にハマったワケ

プロフィールでも、自己紹介でも、真っ先に触れているとおり、私はすみっコぐらしの大ファンである。
かれこれ8年になるだろうか。
今日は、私がすみっコぐらし沼にハマったワケを綴っていきたいと思う。


【すみっコぐらし とは】

電車に乗ればすみっこの席から埋まり、カフェに行ってもできるだけすみっこの席を確保したい…。
すみっこにいるとなぜか“おちつく”ということがありませんか?
さむがりの“しろくま”や、自信がない“ぺんぎん?”、食べ残し(?!)の“とんかつ”、はずかしがりやの“ねこ”、正体をかくしている“とかげ”
など、ちょっぴりネガティブだけど個性的な“すみっコ”たちがいっぱい。
すみっこが好きな方、すみっこが気になる方、あなたもすみっコなかまになりませんか?

【すみっコぐらし official web site】

【はじまりは夫だった】

ある年の夏、夫がクレーンゲームでぬいぐるみを釣り上げて帰ってきた。
夫いわく、すみっコぐらしのしろくまというキャラクターである、と。
なんかかわいくない?と。
さすが我が夫、嫁もなんだかぽよぽよしたヤツを選んだだけあって、ぽよぽよしたものには目がないようである。
当時の私の感想。
「ふーん。(大の男がすみっコぐらしなんて)キモチワルイ。」

【1年後】

私は、疲れ切っていた。
春先に結構壮絶なパワハラに遭い、先輩の助けや、パワハラ上司のさらに上の上司の指導でなんとかマシになったものの、次の春の異動まで例のパワハラ上司と共に働き続けなければならず、それまであと半年以上、心が折れそうになっていた。
夫をはじめとする家族のおかげで、なんとか仕事に行けている状態であった。
ある日、なぜかふと、夫が推している「すみっコぐらし」を詳しく知ろうと思った。
(何かプレゼントでお返ししようと思ったんだっけかな。)
とりあえず公式サイト、と思って、検索、閲覧。
それは、疲れ切った私を深く深く沈み込ませる沼であったのである。

【沼の中〜すみっコたち〜】

まず冒頭のコンセプトを読んで、「あー、なんとなくわかるわぁ」と思いながら、各キャラクターのページに行く。

【しろくま】

北からにげてきた、さむがりでひとみしりのくま。あったかいお茶をすみっこでのんでいる時がいちばんおちつく。

【すみっコぐらし official web site】

人見知りで、温かいお茶を飲んでいると落ち着く?
人見知りで紅茶派の私やんか!!

【ねこ】

はずかしがりやで体型を気にしている。気が弱く、よくすみっこをゆずってしまう。

【すみっコぐらし official web site】

恥ずかしがりで体型気にする?
恥ずかしがりでぽよぽよの私やんか!!

【ぺんぎん?】

自分はぺんぎん?自信がない。昔はあたまにお皿があったような…

【すみっコぐらし official web site】

いわゆる「○ッパの川流れ」状態。
最後に「?」とかつくキャラクター初めて見たんですけど…。
イントネーションどうしたらええの?
語尾上げたらええの?

【とんかつ】

とんかつのはじっこ。おにく1%、しぼう99%。あぶらっぽいからのこされちゃった…

【すみっコぐらし official web site】

とんかつってキャラクターになりうるの!?

【とかげ】

じつは、きょうりゅうの生きのこり。つかまっちゃうのでとかげのふり。みんなにはひみつ。

【すみっコぐらし official web site】

見た目恐竜っぽいのに「とかげ」っておかしいな、と思ったら、やっぱり恐竜でしたか〜。

要は、コンセプトとキャラクター設定(特に私の場合は しろくま と ねこ)が、当時凹みまくっていた私にマッチしたのである。
しかし、こんなにキャラクターの設定が細かく奥深いキャラクターなんて、当時あっただろうか?
私が知らないだけかもしれないけれど。
あと、なんだか癒される見た目が、当時の私の疲れ切った心にじわ〜っと染みていったのである。

【仲間を大切に思う気持ち】

すみっコぐらしのもう1つの魅力として挙げられるのが、彼らの「仲間を大切にする気持ち」である。
本当はみんな「すみっこ」が大好きで、ずっと「すみっこ」にいたい。
でも、仲間のうちの誰かが困っているときは、勇気を出して「すみっこ」から飛びだす。
助け合う。
慰めあう。
時には「すみっこ」を譲りあうことも…。

私自身、当時の現実を振り返ると、助けてくれた先輩方、上司がいなければ、その時点で休職や退職をしていたと思う。
やはり、仲間なしでは、1人では、生きていけないのだ。
すみっコたちの、お互いを思いやる気持ちや行動に、心を打たれたのである。

【推し活開始。認識の変化。】

それからの私は、すみっコのぬいぐるみたちを家にお迎えし、仕事で使う文房具はすみっコぐらしグッズで揃え、夫を簡単にとび超えるファンになった。
「すみっコぐらし展」や映画が始まれば会場に足を運び、ファンクラブが立ち上がれば初日に入会し、完全受注生産のお高いグッズを購入した。(もうすぐ2万の時計が届く。)
職場ではすみっコぐらしとコラボしたお菓子を「布教活動」として配り(GODIVAを配ったことも!)、グッズが手に入れば誰も得しないのに「♯すみ活」というハッシュタグをつけてインスタで披露する。
こと「すみっコぐらし」においては、完全に「ヤバい奴」である。

そのなかで、ひとつ反省したことがある。
私は当初、すみっコぐらしをかわいいといった夫に対して「キモチワルイ」と思った。
大人なのに…。
男性なのに…。と。
なんてナンセンスな考え方をしていたのだろう。
特に現代において、個人の嗜好は、男性だろうが女性だろうが、子供だろうが大人だろうが、関係ない、自由なのである。
人に迷惑をかけないのであれば、犯罪でないのであれば、という注釈はもちろん付されるが。
これは、夫に申し訳ないことをした。
人に迷惑をかけない範囲であれば、何が対象であろうと、「推し活」は尊い!!

【後日談〜ちいかわの台頭〜】

最近、ちいかわというキャラクターの勢いがすごい。
特に感じるのが、ご当地コラボグッズのコーナー。
以前はすみっコぐらしがたくさん並べられていたのに、すみっコぐらしに与えられるスペースが半減して残りのスペースにちいかわ、場所によっては、すみっコぐらしのスペースが完全にちいかわにとってかわられている。
いいんだよ、いいんだよ、推し活は尊い。
相変わらずすみっコぐらし好きな人がいてもいいし、どんどん出てくる新しいキャラクターに次々にハマるのも良き。
実際にちいかわも面白いもんね。
でも、完全にすみっコぐらし派の私としては、ちょっぴり寂しかったりする。

そして、何よりも気になるのが、夫の変化である。
すみっコぐらしがかわいいと言っていた彼は、いまや横で推し活をする私を白い目で見ながら、すっかりちいかわ派になってしまったのだ!!
なんたる梯子外し!!
まるで付き合っていた彼氏が、他の女の子を好きになったみたいな気分である。
「あんなに『好き』って言っていたのに!!」
我が家はいま、すみっコグッズとちいかわグッズのせめぎ合いとなっている。

推し活は年齢性別対象関係なしとは思っていても、我が家庭内の攻防は続く…。


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