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「はじまして」の人に会うことは、新しい自分に出会うこと。- OLIVE Letter #5

2021年が終わろうとしている今振り返ってみて、記憶に残っているのはどんなときでしょうか。
私が思い起こすのは、春から夏へ切り替わる、蒸し暑い雨つづきの40日間です。同僚に誘われてあるホステルに滞在したことで、私にとって京都は「帰る場所」になりました。

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滞在したのは、京都市左京区にあるNINIROOMというホステル。スタッフ、宿泊するゲスト、出会った人々はみなあたたかく、志を持つ素敵な人たちでした。
エンジニアになるための勉強をしているアメリカ出身の男の子、会社を辞めて大学院で文化人類学を学ぶ女の子、ホスピタリティ学を勉強しにスイスに行く予定の学生など、本当に多様な人たちが集まっていました。
彼らは決してぼうっとは生きていなくて、迷いながらも進むべき道を探し、歩んでいる人たち。だからこそ、じゃあ自分は?と自問する日々でした。


一日の終わりには「今日何してた?」と、その日にあった出来事を話し、だんだん家族同然の関係になっていく。とても不思議で、心地のいい時間が過ぎていきました。

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出会った人々に映る自分に出会ったことも、この旅の大きな出来事の一つでした。
人と出会うということは、新しい自分に出会えるチャンスなのかもしれません。彼らは昔の自分を知らない。だからこそ、今の自分だけを見てもらえることが、とても楽でした。
そして、自分に素直に言葉を紡いでいるうちに「自分ってこんな人だった」と、新たな自分を発見したり、変わらない自分に再会することができたのです。


ここで過ごした時間は、わたしの宝物です。仕事も人間関係も、いまだに悩むことばかりですが、すでに来年を楽しみに思えているのは、京都で過ごした日々のおかげです。


NINIROOMが私に居場所をくれたように、OLIVEを交流を生みだすメディアにしていくこと。誰かの心の拠り所になる物語を発信すること。それが2022年の目標です。
Story for Healingという新たなスローガンを掲げ、心安らぐひとときを1分でも、1秒でもつくっていけたらと思います。

来年もどうぞ、OLIVEをよろしくお願いします。


📚Bookshelf:『旅をする木』

企画名のみ

先週からスタートした連載企画「#一日の終わりに読みたい本」
第1回目にご紹介するのは、自然の営みを切り出してきた写真家、星野道夫さんのエッセイ『旅をする木』です。

旅の途中で出会ったツンドラの匂いや、静かに眠るブラックベアの息づかい。アラスカの極地での友人と交わした言葉が、ひとつずつ素直に記されています。それは、遠く離れた大切なひとへ宛てた手紙のようでも、自分自身と対話しているようでもあります。

今回本を紹介してくださったのは、YUDAMARIのゆうさん。
疲れている日や、寝付けない夜、ふわっと眠りにつきたい。そんな時に読んでほしい一冊を今後も紹介いただくので、楽しみにしていてください。

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