ダイエット遍歴と今の食生活③

過食嘔吐を治すために、まず私がしたことは摂食障害に関する本を何冊か読むことでした。
栄養学チックなものではなく、著者が摂食障害を経験していて、どうやって治したのかが書かれているような本です。

このようなジャンルを読む日が来るとは思いませんでしたが、当時の私には心の薬になりました。

ダイエットへの執着を手放すことができないので、過食嘔吐を治したくても治すのが怖い。

あれ、私なんでこんなにダイエットに執着してたんだっけ。

綺麗な自分になりたいというのはもちろんだが、食事制限で肌も心もボロボロ。

このままこの生活を続けて痩せることができたとしてもきっとそれはなりたい自分ではない。

本を読んだくらいで大袈裟な、と思うかもしれませんが、これらを通して自分を見つめ直す良い機会になりました。

と同時に、今の環境を維持していては治すことができないなと思いました。

当時住んでいた家は、関西の中でもかなり大きな繁華街の駅チカで、とても便利な場所でした。
飲食店はたくさんあるし、UberEatsも選び放題。

宅配でジャンクフードを注文しやすい環境にいては、欲求を断つことが難しいだろうと思いました。

住み始めて2年も経っていませんでしたが、更新料がないゼロゼロ物件だったので思い切って引っ越すことにしました。

元々レンタル農園をしていて、いつか住んでみたいなとやんわり思っていた場所があったので、その周辺の物件に決めました。

以前の家に比べたら確実に不便ですが、少し歩けば大きな駅がありますし、何より市街地が自然に囲まれていることが魅力でした。
(自然!田舎!というよりは都会と田舎が共存してる感じ)

過食嘔吐の終わりはなんともパッとしませんが、引っ越しを機にぱったりすることがなくなりました。

UberEatsができないこと、自然に触れやすいところ、引っ越し先のトイレまで汚したくなかったこと、中心地から離れたことでおしゃれに着飾った人をあまり見かけなくなったこと。

理由はいろいろありますが、まず過食嘔吐がなくなり、過食の頻度も引っ越して1ヶ月ほどでほとんどなくなりました。

過食を減らすにあたって、食事で変えたことは、
・1日3食食べること
・毎食お米を食べること
・野菜の副菜を増やすこと
です。

当時読んでいた摂食障害の経験談には、大体この食事で改善できたと書かれていたので特に自分で考えたわけではありません。
ジャンクフードに慣れた口を元に戻したかったのと、甘いものへの欲求を抑えたかったので、私にはこれが正解だったようです。

ちなみに今はこれ全部できていません。
パンも食べますし、野菜もモリモリ食べることはありません。

ジャンクフードはたまに食べますが、あれほど高頻度で欲していたポテトやドーナツを見ても「気分じゃない」と思うことの方が多いです。

たまに当時の自分を振り返ってみることがあるのですが、どれだけ異常だったのか思い知らされます。

過食嘔吐していた期間はほんの2ヶ月ほどです。
その2ヶ月間は本当にお金と時間を無駄にしましたが、自分を追い込むのはほどほどにしようという教訓を得ることができました。

そんな現在の私ですが、実は先日健康診断で久しぶりに体重を測りました。
結果的に体重はあまり変わっていませんでしたが、体脂肪率と筋肉量は見直さないとな…という感じです(基準値以内ですがちょっとギリギリ)。

今までは体重と向き合うたびに猛烈な焦りに襲われていました。
いつになったら自分はダイエットを辞めれるんだろうとも思っていました。

ですが、先日の健康診断の計測結果を見ても、「気をつけないとなー」くらいでした。
やっと心が解放された気がします。

もちろん体脂肪率は下げたいですが、もう自分が辛いと思う食事制限はせず、「痩せ」ではなく、「心と身体の健康」に重きを置いた生活をしていきたいです。

食事だけで心の健康を維持できるなんて思っていませんし、今の自分の心がとても健康かと言われればそうでもないと思います。

ただ、食生活で辛い思いをするくらいなら、もう自分はダイエットはしない方がいいなと思いました。

人間関係や金銭で悩んでいるわけではないのに、自分で決めたルールに苦しめられているのが勿体無いと感じたからです。

長々と書きましたが、これが今の私の価値観です。

もう少し時間が経てばまた新たな価値観を得て、言っていることが全く変わっているかもしれません。

ただ、その価値観に苦しめられた時にこの記事を振り返って、本当に自分にとってそれが大事なものなのか見つめ直すことができればいいなと思います。

今度は恥ずかしくて記事を消すことがないようにしたいですね。




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