見出し画像

出産予定日2ヶ月前なのに陣痛…?【長男出産記録①】


この記録はあくまで個人の感想であり、特に医療については全くの素人が書いています。同じような症状が起きたとしても、必ず医療従事者の判断を仰いでください。



妊娠時について

妊娠がわかったのが2023年6月頃。

不妊治療もしていたこともあって、夫婦共に喜びより慎重な部分が多かったと思う。母子手帳をもらった2日後には大量出血…順調な妊婦生活かといえば、そうではなかった。
つわりも酷く、特に夕方からはゾンビのように過ごしていた。夕飯は食べても全部吐く。茶色の血も吐いては、毎日「死ぬかも」と思いながら過ごしていた。
ただ、体重が5キロ減ってもケトン値は出なかったので入院や安静にすることはなく、仕事も時短にしてもらいながら、なんとか生活をしていた。
旦那はそんな私を心配していて…彼の言う通り、もっと休んだり在宅を増やしても良かったなと今では思っている。

そんな生活だった為、妊娠報告も一部の友人にしか言えなかった。いつ「ダメだった」と言わなければならない日がくるかと怯えていた。

招待してもらった結婚式、、、
毎年ハロウィンの時期に行ってるディズニー、、、
大事をとって行かないことにしたが、それが功を奏したことを知るのはもっと後のこと。
8月頃にようやく安定期がきて、2024年1月の予定日まで何事もないと信じて疑っていなかった…。

2023/11/14 (31週6日)

仕事も後任が決まり、1ヶ月の引継ぎ期間をもらっていた。
上司と引継ぎ状況のすり合わせを終えた次の日、仕事をしながら、なんかいつもと違う下腹部の痛みを感じていた。

胎動はいつも通り感じるが、痛みがある。朝から元気がでない気がしていたので、17時定時なところ15時に帰るつもりをしていたが、どうにもおかしい。LINEで連絡をとっていた旦那にも「お昼で帰ったら?」と言われ、それもそうだと思い、お昼を食べたら上司に言って病院へ行こうと動き出した。

上司、後任者へ事情を説明し、在宅になるかもしれないからとパソコンを持って帰ることにした。
それを上司に伝えると
「え、そんな大ごとな感じ?」
と聞かれた。
私もはじめての妊娠出産で、この痛みが何なのか。これからどうなるのか全く予想ができなかったので、
「わかりません。事情が変化したら連絡します。」
と言うことしかできなかった。

まさかそれが上司との最後の会話になるとは、この時は想像もしていなかった。

無事帰らせてもらえることになったが、公共交通機関で帰る元気はなく、タクシーで家へ帰ることにした。
通ってるマタニティクリニックへ電話したところ、午後の診察が始まる17時に来てくれないかと言われた。
クリニックへ行くためのタクシーを予約し、スマホに入れていたアプリで陣痛カウンターで痛みの感覚を調べてみた。

10分間隔だった。

病院からは(初産婦の場合)10分間隔の陣痛で来院するように言われていたので、「これは早めに病院へ行った方がいいのでは?」という思いも脳裏をよぎったが、それよりも痛みが強すぎて、時間までベッドの上で耐えることしかできなかった。
1月の予定日なのに、まさかこんなに早く…2ヵ月も前に陣痛な訳がない。陣痛はもっと耐えられないほどの痛みのはずだ。そしたらこれは何だ…?
そう思いながら、痛みで何の準備をすることも出来ず、呼んでいたタクシーに乗り込みクリニックへ向かった。

クリニックへ到着したら、NSTで赤ちゃんの様子を見てもらうことになった。変わらず10分間隔で痛みが来ていて、すぐ先生の診察が始まった。
こんなに早く陣痛があったことで心配されたのは、胎盤剥離。エコーで見た感じでは胎盤剥離はなく、赤ちゃんも動いていて心拍も安定していた。続いて内診が始まった。

実は、1週間前に子宮頸管が3センチ欲しいところ2.6センチしかないと言われたので、また来てね。と言われており、2日後が通院日だった。
問題はこの子宮頸管の長さ、6ミリしかないと言われた。

カーテンの奥で先生が

「切迫早産」 「搬送」

と言うのが聞こえた。
自分の身に何が起こっているのかわからなかった。
ただ、異常な光景に興奮してしまっている自分がいた。
看護師さんがみんな慌て始め、いろんなところに電話してもらっているのがわかった。

救急車を呼んで、NICUがある病院へ搬送されることになったと説明された。(県をまたぐ場所になって驚いたが、後に調べたらNICUがある中では1番近い病院であった)
クリニックへ迎えに来てと連絡していた旦那へ「搬送されることになった。そこの病院で待ち合わせよう」とLINEをした。
この時はまだ、これが陣痛だよ。と誰にも言われなかったので「陣痛のような痛み」として認識していた。

入院着に着替えさせられ、お腹の張りを抑える点滴を処置された。

病室から外に繋がる短い距離を車椅子で運ばれ、

「何か大ごとみたいですね〜。」
と看護師さんへ言ったら

「大ごとなのよ!頑張ってね!!!」
と言われた。

まだ、他人事だった。

②へ、つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?