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イギリスチーズ:チェダーとロールライト

イギリスチーズを代表するチェダーチーズ。

馴染み深いし、よく食べて好きだけど…、

実はよく知らないチーズ。


日本でも手軽にスーパーで手に入るチェダーチーズ。

先日、そんなチェダーチーズについて改めて、

学ぶ機会がありました。


チェダーチーズの特徴は、以下の通り。

・ミルクのコクを感じること

・程よい甘みと酸味があること

・砕けるようなホロホロな食感

こっくりとした味わい深さと、独特なとろける感じ、

そのままでも、焼いてもおいしくいただけるチェダー。

その秘密は、熟成期間にあるようでした。


チェダーチーズは、ハードチーズに分類されますが、

熟成期間は比較的短い(3か月~1年半ほど)ため、

熱で溶けやすく、溶けたときに伸びやすい。

これは水分量が比較的保持されているからということ。


ちなみに、イギリスでフランスのコンテのような

ハードタイプのチーズがつくれないのは、気候によるものだとか。

雨が多く、牛のえさになる牧草の質にそれが影響するので、

長期熟成用のチーズは熟成期間中に割れてしまって、

結果的にコンテのようにまでハードなチーズは作れないのだそうです。

なるほど。


土地や、自然の恵みに影響される、

その土地だからこそ楽しめるチーズ、

(お茶もそうですが)改めて興味深く思います。

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ちなみに、今回いただいたのはチェダーチーズ、「Isle of Mull Cheese」。

(写真の左のチーズ)

スコットランド西のマル島で農業を営む、リードファミリーの熟成チェダーチーズ。

Tobermory蒸留所で作られるウイスキーの副産物の「draff(搾りかす)」を牧草と共に牛のえさにしていることでサステイナブルな農業で知られているチーズ農家さんによってつくられています。

ほのかにスモーキーさを感じるのも特徴的といわれています。

農家によって様々な工夫がされているのですね。

そのままでもコクたっぷりにおいしく頂いたのですが、

あえて、少し時間をおいて、水分を少し飛ばしていただくのも、

チェダーならではの、ホロホロ感が増しながら旨味を感じられて、

個人的には好きだなと。

一緒に購入したロールライトも、

濃厚クリーミーな白カビタイプ。

旨味が長く、長く続く癖になる味。

そして、お茶とのマリアージュ。

今回のバターのようにこっくりとしたチーズたちは、

温かいお茶で合わせると、

まろやかに溶け合って、おいしいと教えていただきました。


焙じ茶とチーズの組み合わせは、新鮮。

でもスモーキーな焙じ茶とはかなり、合う。

ミルクティーで合わせることが多かったのですが、日本茶もいけるんですね、

新たな発見!



|記事:2021年2月7日

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