見出し画像

杉本さんのいちご農園を取材するの記

こんにちは、協力隊の遠藤です。
鳥取はここ数日ぐっと気温が上がり、一気に春めいてきました。待望の春。とはいえ三寒四温は2月いっぱいくらい続きそうです。もう少しの辛抱ですね。

今日は農業関係の話を!

湯梨浜町の特産品としては梨が一番有名ですが、「ハワイいちご」という名のブランドを持っているいちごも特産品のひとつなんです。🍓

湯梨浜町の羽合エリア(北西部)でぶどうをメインに育てていて、最近いちごの栽培も始めた杉本さんの農園を訪問させてもらいました。

杉本さんプロフィール
東京の美大を卒業した後、デザイン関係の仕事を経て、地元湯梨浜町にUターン。新規就農して今年で5年目。作っているのは主にワイン用のぶどう、ピオーネ、シャインマスカット。ぶどう農家として活動するかたわら、高齢で離農する人から農場を引き継ぐかたちで、いちごの栽培もスタート。Instagram

近くの駐車場で合流して、杉本さんの車を後ろから車で追いかける感じで農場に到着。
いちごのハウス、初めて入りました。

いちご、無限にある!ハウスの中って結構暖かいんですね。いちご狩りに一度も行ったことがない私は、いちごってこういう風に栽培するんだと
新鮮でした。

ハウスに入った時から何やら辺りをぶんぶん飛び回っている子たちがいることに気づきました。この子です。

みつばち

入口のすぐ近くに箱が置いてあって、それがみつばちの巣箱になってました。

みつばちはいちごの花が受粉するために必要で、みつばちが受粉作業を手伝ってくれることで、いちごの形が悪くなるのを防げるそう。みつばちは大事な共同作業者なんです。取材した日は外気温が20度を超えるくらいの春日和で、みつばちたちが絶好調といわんばかりに飛び回っていましたが、10度行かなくなると活動が停滞して、巣箱から出なくなるそうです。人間と同じですね。

杉本さんいわく、みつばちは不規則にではなく花の周りをぐるっと回って蜜を集める習性があるとのこと。観察していると、たしかに!しかも時計回りに規則正しく回ってる。興味深すぎる。この機械仕掛けの可愛い生き物の観察だけで日が暮れそうです。

杉本さんが育てているいちごは「章姫あきひめ」と「紅ほっぺ」の2種類。

章姫の特徴はかたちが細くて、色が白っぽくても甘さがあること。それに対して紅ほっぺは、がっちりとしたかたちが特徴で、真っ赤にならないと甘くなりにくいそう。食べてみると、たしかに味や弾力感がちがいます。どちらもすでに十分甘くて、まさに今が旬のいちごを味わえました。気前のいい杉本さんは次から次へといちごを取ってくれます。「これは永遠に食べれるぞ」そういう心の声がしました。。。🍓🍓🍓

杉本さんはひいお爺さんが梨とぶどうを作っていましたが、親元就農(家業を継いで農家になること)ではありません。美大でデザインを学んだバックグラウンドを持っている杉本さんは、農業をする上でも美しいものに惹かれる、と話してくれました。
ワインづくりに並々ならぬ情熱を傾ける杉本さんにとって、ワインは液体として美しく、しかもヴィンテージワインとして時を超えることもできるという点で、ワイン作りは自分の作品を作ることと同じ、とのこと。
ぶどうは生の状態からワインにした時で色や味わいまで変わるという面白さもありつつ、複雑な工程を経てワインが完成した時の喜びは、想像をはるかに超えるものがありそうです。

ゆくゆくは引き継いだいちご農園を色んな人に楽しんでもらえる観光農園にして行きたいそうです。湯梨浜町の羽合エリアでいちご狩りができる場所は今のところないので、楽しみにしています!

杉本さんと話していると、何かを育てることや作ることが本当に好きなんだな、というのがひしひしと伝わってきます。終始穏やかな雰囲気を放ちながら、同時に植物やワインについて熱く語る姿は、自分で何かを生み出したいと思っている人にとって刺激的です。

個人的に好きなかたちの紅ほっぺ

最後に。
杉本さんのいちご農園ではお手伝いも募集しています。
内容はいちご作業全般で、ポットの土入れ、苗の定植、パック詰めなど、要所要所で入ってくださる方は、杉本さんのインスタからDMを送ってみてください。農業に興味がある方にとって良い機会になりますよ!

この記事が参加している募集

仕事について話そう