『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』鑑賞して感じた3つの魅力
2024年2月16日(金)から、ついに公開となった映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。
『週刊少年ジャンプ』にて掲載された古舘春一先生による原作は、シリーズ累計6000万部を突破した超人気作です。アニメも4期まで放送され、その続きが描かれた今回の映画は多くのファンから注目を集めています。
この記事では、筆者が本作を実際に映画館で鑑賞して感じた3つの魅力をレビューします!
(下記、本文にてネタバレを含みます。読み進める際には十分ご注意ください)
主役は、日向ではなく研磨だった!
映画は、すでにテレビアニメで放送されていた「主人公・日向翔陽と、好敵手・孤爪研磨の出会い」からスタートします。
アニメでは日向視点で描かれていましたが、映画では研磨の視点で、新しくアニメオリジナルシーンを加えた構成に。
映画では「烏野高校VS音駒高校」の試合が描かれていますが、試合のラストは漫画の舞台である烏野高校ではなく、音駒高校の研磨視点だったのも驚きのポイントでした。
決して研磨にばかりスポットライトが当たる物語ではありませんが、映画鑑賞中の85分を通して、研磨がバレーボールに出会い、変化し、試合を戦い抜く様子を感じ、胸が熱くなりました。
映画監督である満仲勧監督は「主人公は日向だけれど、映画の顔は研磨」と語っています。これはファンにも予想できなかった視点で、映画で見る価値のある作りです。
「その視点で描くのか!」というカメラワーク
『ハイキュー!!』を語るうえで欠かせないのは、サーブ1本の迫力はもちろん、それを受けた選手の心の動きまでしっかり読み取れる丁寧な描写の数々。
古舘先生がバレーボールの魅力を伝えるためにつくった漫画ということもあり、その試合風景がリアルに描かれています。
映画では「登場人物の視点そのまま」のカメラワークで醸し出される臨場感に脱帽しました。
特にラストシーン、試合の決着がつく瞬間は、研磨が目に見えているものを画面いっぱいに映す演出で、まるで自分が研磨になったような気持ちに。
「まだ終わらないでほしい」という研磨の想いが伝わってくるようで、息を呑みました。
また、選手に話しかけられるような疑似体験をしてしまう瞬間も。日向が思うようにプレーできず下を向いたとき、先輩が声をかけて励ましてくれたシーンでは、感情移入して涙がこぼれそうになりました。
大きな画面で見るからこそ惹きこまれる演出が多く、ぜひ映画館で見てほしいです。
まるで本物の試合を見ているような、音の演出
ここまで語ってきた魅力を後押しするのは、耳に入ってくる「音」です。
ブロックをするときにボールをはじく「パァン」という音や、レシーブをするときの「ドパン」という音。「ドン」と床を蹴る音。床と靴が擦れる「キュッ」という音。まるで目の前で本物の試合を見ているような大迫力でした。
審判の「ピー」という笛の音は、サーブをする前のドキドキや、アウトだったときの悔しい感情を選手と共有しているような気持ちになります。
SNSでは「発砲か!?というレベルでリアルだった」「ボールの音、夢に出そう」と話題に。この感動は、劇場でしか体感できません。
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