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11月の星模様~混乱の中から新たな視点と価値を見出す

11月生まれの皆様、お誕生日、おめでとうございます!


すでに11月に入っていますが、今月も引き続き、緊張感のある空模様です。11月の星まわりについて多くの方が発信されていますが、土星を取り上げている占星術師さん、やはり多いです。私も注目したいのは土星の動きです。


6月から逆行していた土星が11月4日に順行に戻りました。順行に戻った土星は再びその本領を発揮するでしょう。停滞期間を終えて、いよいよ現実に向き合うことになる、行動を起こしていくという感じですね。※吉星の逆行は生来の良い働きが弱まり、凶星の逆行は幾分緩和されるというイメージです。


また、天体が順行から逆行、逆行から順行に方向転換するポイントはと呼ばれ、結構ハードなことが起こりやすくなります。留とは地球から見て、天体の動きが止まって見えることを指します。実際の動きではなく、あくまでそう見えるということです。この留は11月17日くらいまで続きます。



土星は魚座0度台にいますので、魚座、乙女座、双子座、射手座の0度から10度あたりにある天体をお持ちの方に、特にその影響が及ぶと思われます。ただでさえ、フレッシュなエネルギーを持った土星ですので、それなりに影響があることが予想されます。



また、トランジット天体の影響は完全な合に近づいていく(接近)時が最も影響が強くなるという説があり、私も個人的には同じ体感を持っています。魚座土星は同じく魚座にある海王星と連動して動くと思いますので、潜在意識と顕在意識との乖離を埋めていくことを求めてくるのでしょう。



自我の脆いプライドにしがみ付くことや体裁だけを取り繕うような生き方を刷新していくことが重要だと思われます。自分の中のあらゆる分離を融合させていくことで、本当の自由に近づくイメージが湧いてきます。



順行と逆行を繰り返すことで、土星は魚座の0度あたりを長期間滞在することになりますし、今回の留が起こったのもこの度数ですので、魚座1度を詳しく見ていきます。魚座1度のサビアンは「公共の市場」です。



〇すたくろさん解説
偏見を持たず差別もせず、ただあるがままを受け入れる・海の心の人」
松村潔さん解説
「世の中の思想や生き方に優劣をつけず、すべてを平等に見ることができる人。価値の混乱は生じても偏見とは無縁の人」



また、松村さんは「箱の中にすべての動物を入れて闘わせ、生き残るものを待つというような姿勢でもある」と仰っています。あらゆる異質なものをあえて一か所に集め混乱を起こさせて、一旦それぞれの価値や本質がわからないパニック状態にさせるということです。


これまで信じてきた自分の中の価値観がぐちゃぐちゃになり瓦解して、そこから再度、本当に価値あるもの(自分の真実)を浮き彫りにしていくーー



つまり、混乱を体験することで、特定の思い込みや制限から自由になるということであり、玉石混合の市場(世の中そのもの)の中で「自分にとっての本物」を見出していける心の目を養うということでしょう。対極にある乙女座1度は「男の顔」で、特定の価値観や価値あるものに集中するという態度です。


この乙女座と魚座の軸を揺れながら、視点を拡げ、意識を拡大させていくという大きな学びの中で、今はひとつの集大成のような時期であると言えそうです。私もまさにこの通りの体験をしたばかりです。この数か月、様々な占星術家の講座を受けていたのですが、途中で根本的な瓦解が起こり、突発的に占星術に対する軸を失いかけました。



その瞬間はものすごいショックで、これまで自分が信じてきたことは本当に正しかったのか・・・という気持ちにさえなりました。しかし、数日経つと、その混乱を整理できて、より大きな視点に立つことができました。占星術においても、占星術家の主観と価値観が入り込むことは避けられず、同じものをある方は「白い」と言い、別の方は「黒い」と言うほどの差異が生まれることがあります。



そのどちらも真実であり、それを自分自身で咀嚼していく作業の中にこそ、オクターブ高い視点の種が存在しています。精神性(火・風)を重要視する先生はビジネスは愛の循環であると捉え、物質性(地・水)を重要視する先生はビジネスとは奪い合い・戦いであると捉えます。



たしかに、どちらも事実でしょう。(本当に風の要素に満ちた時代の到来はまだ先だからです)私は精神性を重視する人間なので、後者の価値観には脊椎反射で拒絶感を抱きますが、その拒絶感こそが実は制限でもあります。何がなんでも物質的結果(利益)を出すための占星術を追求するのであれば、後者の価値観を持って占う先生の方が、未来予測においてはより優れていたりします。



このような体験がまさに留となった土星魚座の影響だと体感した次第です。また、魚座と乙女座の軸とは「精神と物質のバランスそのもの」でもあります。精神性やスピリチュアルに偏る人には「物質性や実際的努力」という現実的視点を教えようとするでしょうし、物質性やこの世的成功に偏る人には「精神と意識の重要性」に気づかせようと、土星が働きかけるでしょう。



魚座1度の偏見なき境地とは「偏りをバランス化させより中庸に向かわせる視点」のことです。そのため、魚座1度のエネルギーは人によって真逆の方向性を持つでしょう。自分自身の偏った視点に気づき、混乱の中から自分の方向性と真価を見つけ出すことが大切な11月となりそうです。


それでは、皆さま、ステキな一か月をお過ごしください☆


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