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トランジット冥王星の影響を恐れないで

3月24日0時25分、冥王星が水瓶座に入ります。トランジット冥王星の影響というものは、必ずしも「悪いもの・恐ろしいもの」とは限りません。冥王星は古くて形骸化したもの(その方の魂の成長にもはや不必要なもの)を壊すという働きをします。そして、より大きな視点を獲得させて、霊的成長を促すのです。冥王星は破壊とその後の再生・復活・さらなる発展を齎す星です。



私のICが水瓶座1度です。トランジット冥王星と私のICがドンピシャに重なるのは2024年前半です。しかし、トランジット天体の働きとは、完全なる合となった時にのみ影響を受けるわけではなく、多くの場合、その影響は少し前から始まります。



ICとトランジット冥王星が重なる時、家や家族、居場所や拠り所における避けられない変化が起こり、そこから大きく脱皮・成長していく体験が齎されやすいと言えます。多くの場合、実家や家庭における強制的変化が齎されます。私自身、2年程前に、実母の認知症が本格化したことで、様々な変化がありました。



親が認知症になるという体験は、親の実質的な死を意味します。肉体の母は生きていますが、母そのもの、私の記憶にある母はもうこの世にいません。それを受け入れた日、私は人目もはばからず泣きました。さようなら、お母さん。今までありがとう・・・これからは私がお母さんの母になるよーー



つまり、それは私の中の「母なる存在」との別れを意味していました。ですから、セオリー通り、トランジット冥王星が私のIC(基盤)に激震を及ぼしたのは事実だと言えるでしょう。ICとは心の拠り所であり、精神の基盤、魂の安寧たるホームでもあります。故に、トランジット冥王星とICが重なる時(近づく時)、本当の意味での「自立」を求められる体験が起こると言えるでしょう。それは一面、厳しいかもしれませんが、恐れることはありません。



母が認知症になり、色々な問題が浮上してきたことで、父や二人の兄と、本当の意味で「近づいた」という感覚があります。もうきれいごとなんて言ってられない状況に置かれた時、私たちはようやく心と心で深く繋がることができるのですね。そして、冥王星の禊の後に得られる実在感や着地感は、却って、私たちに強い安心感と自信を与えてくれるありがたいものなのです。


親なる存在、寄りかかる存在を失うことで、精神的に自立して、それまで、奥に隠されていた生命力が湧きあがる時とも言えます。存在の底から猛烈な力が吹きあげてきて、何かを徹底的に行う、ライフワークに打ち込むことにもなり得ます。



トランジット冥王星が太陽とコンジャンクションやオポジションになる時、或いは、アングルと重なる時などは、大きな飛躍が得られる時でもあります。いや、むしろ、冥王星はそのための破壊と再生を起こします。ですから、トランジット冥王星を恐れるのではなく、日々、自分の真実と向き合えばいいのです。それは、大チャンスとなるかもしれないのですから!



桜は毎年咲きます。散る桜、残る桜も散る桜・・・
反対から見たら、どうせ咲く!ってことです。私たちも同じです。何があっても、私たちはどうせ大丈夫!なんです。トランジット冥王星が重要なポイントにやってきた時、「やあ!自分らしく輝いて生きてるかい?自分をごまかすことなく、人生というエンタメを楽しんでるかい?」と声をかけて、私たちを鼓舞してくれているのだと思います!一度の人生です。前向きに明るく生きましょうネ。


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