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出会いはたしかに賞とかとったからなんだけど ブルーピリオドが読み応えがありすぎる

芥川賞や直木賞は有名な文学賞のひとつだ。毎年例外なく話題になるし、書店とかでも、それ推しのコーナーができるし。平積みでだだだんと置いてあると、つい手に取ってみてしまう。
私は周りから、本が好きそうに見られるようだが、実際はマンガの方が断然好きだ。以前のnoteにも書いたが、書斎は2畳で良いのでマンガを置くスペースをくださいと願ったぐらい、マンガに囲まれて生活したい。
そんな私も、だんだんと週刊マンガ誌や月刊マンガ誌を読む機会が減ってきた。原因は加齢であろう。
若く保つ秘訣は、いろんなことに興味を持つことだそうだ。服でも音楽でも良いらしい。新しい家電とかでも良いのだろう。もちろん、最近流行のマンガでも間違いなく良いはずだ。
鬼滅の刃は読んでいない。いや、読もうと努力はしてみたものの挫折した。まだ、直木賞にノミネートされた小説の方が読めた。何かないかと探していたところ出会ったのが『ブルーピリオド』である。

悔しかった。
こんなにすばらしいマンガを知らなかったのが。いや、圧倒的に言い訳になるが、以前の自分だったらいち早く気づいていたはずだ。こんなに読み応えのあるマンガが存在していることに。
そしてまた、口コミで広めていたはずだ。少なくとも同じ職場の人には話題にしていたはずだ。
ああ、加齢とはおそろしい。
『後悔はないですよ 反省は死ぬほどあるけど』

主人公の生き方が、そのものズバリ自分にあてはまるところが多かった。気を遣いすぎてしまうところや相手の心を読みすぎてしまうところ。そして、それが全くいやじゃないこと。
『美術は面白いですよ 自分に素直な人ほど強い 文字じゃない言語ですから』
こんな言語に早くに出会えていたなら、もっと自分を出せたかもしれない。
私は絵を描こうとなんて思うことはこれまでこれっぽちもなかった。まず、美術を言語と表現できる作者はすばらしい。
文を書くことは何とかできる。文でも絵でも『作品は諦めたらそこで完成よ』なのである。

主人公の生き方に共感でき、そして、応援できる。友人たちのそれぞれの生き方や主人公への思いも熱い。
生きていくための指標となる台詞が、随所にある。
いやー、心を揺さぶられるマンガに出会った。
続きがとっても楽しみである。

『悔しいと思うならまだ戦えるね』

オススメです。

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