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死ぬときにはポリーニを聴いていたい🎹

こちらをずっとお読みくださっている方は、わたしが毎年、イタリアの天才ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニのリサイタルを楽しみにしていることをご記憶かと思います😊

わたしは子ども時代、ポリーニの演奏を何度も何度も聞いていました。当時、ピアノを熱心に弾いていたわたしは、その音を真似しようと試みましたがとても無理。どんなに力強い指ならこんなに硬度の高い、宝石のようにきらびやかな音が出るのだろう…と不思議に思ったものです。ポリーニはわたしにとって魔術師、いや、神様のような存在でした。

時が経ち、まさか毎年ポリーニの演奏が生で見られるようになるとは!子ども時代のわたしに言ったら、きっと興奮して一週間くらい眠れなかったでしょう(笑)。でも、本当なんだよ。

しかし、昨夏に心臓発作を起こしたポリーニは、その後のすべてのリサイタルをキャンセル。今回のロンドン公演も本来は3月17日に予定されていたのが、「体調不良」ということで6月23日に延期になりました。1月に81歳を迎えたポリーニが、もう現役を引退しても不思議はないのです。切ないことではありますが、いかなる天才もいつかはそのような時を迎えます。

しかし、ああ、しかし!彼はロンドンのサウスバンクセンターへ、熱狂する彼のファンが集まるこの場所へ見事戻ってきました。見落としようのないハプニングもありました。しかし、だからこそスペシャルな輝きがありました。

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