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息子の誕生日とお母さん記念日

昨日6月20日は、息子の誕生日でした。
気が付けば15歳。

昨年、息子の身長と体重と足のサイズは、私を超えました。
幼少期は地方で暮らしていたので、運動神経は良い方です。
頭と心は今後に期待(笑)

15年前の昨日。私は30時間以上陣痛に耐えていました。
怖くて、痛くて、辛くて、いっそのこと死んでしまった方が楽なのかも?
と思えるほど、全身の筋肉をこわばらせて痛みを我慢し続けていました。

長時間圧迫され、おなかの中の息子も何かを悟ったのでしょうか?
急にお腹の底に、それまでと違う痛みを感じ始めました。
赤ちゃんの産道に頭が入った瞬間です。

今まで感じたことのない感覚。
全くなぜなのかわからなかったけれど、
その瞬間、「産まなきゃ!しっかりしなきゃ!」と思えたのでした。

30時間、逃げたい気持ちでいっぱいだったのに、
出産を前向きに頑張る気持ちに切り替わったのです。
完全に自分の意識外の行動です。
これが「母の本能」と言うものなのでしょうか?

その瞬間、私は「本当のお母さん」になり、
「母の強さ」を手に入れたのかもしれません。

さすがに30時間以上も陣痛に耐えて、力がほとんど残っていなかったので、
吸引分娩になりましたが、無事に出産を終えました。

産まれたての赤ちゃんを胸に抱くと、
ずっしりと重く、生暖かい温度が伝わってきたことを今でも覚えています。

寝かしつけても、布団に置くとすぐに起きてしまったこと。
お話ができるようになってからは、一日に100回位
「おかあさーん!」って常に呼ばれて、居場所を確認され、
自分の時間は全くなかったこと。
寝不足でイライラして、一緒に泣き叫んでしまったこと。

15年経って振り返ると、「感慨深い思い出」です。
どの先輩ママさんの話を聞いても「良い思い出」と言われて、
「そんなの嘘だ。」と思っていましたが本当にそう思えるものですね。
実感としてわかるようになりました。

息子の身体は、私より大きくなり、声が低くなり、
足の毛もモジャモジャしてきて、息子の部屋に入れば男臭い。

こうなると、もう「いいこいいこ」する「可愛らしい息子」ではないので、
「自分の息子」という意識がかなり薄くなってしまいます。

そして、走ってもかなわない。力の強さもかなわない。

息子が何かをきっかけに暴走したら、どうやって止めたらいいのだろう?と正直、恐怖を抱えていた時期もあります。

そのような気持ちだったので、気が付くと、私と息子の間には、目に見えない溝ができていました。お互いにどう接していいのか解らなかったのです。

驚くほど私の感情がうつる息子。息子もきっと無意識に不安を感じていたのだと思います。親子で素直に話せない状態がしばらく続きました。

現在では、ちょっとした恋バナ、進路の事、学校の勉強でわからないことなど、素直に話してくれるようになりました。私も仕事で頑張ったことをちょっとふざけて、ドヤ顔しながら報告します(笑)

こうなれたきっかけは、やはり

「おうちごはん」


なのですよ。

「思春期の子育てアドバイザー」の「道山ケイ」さんも、思春期の子供とのコミュニケーションを円滑にする為には、子供が好きな食事を作ってあげることは、とても有効と話されています。

このような場合では、栄養よりも子供の心を優先。

山盛りのから揚げ。
チャーシューたっぷりのラーメン。
ガッツリ3段保温弁当etc.

お腹いっぱいになって、ご機嫌になっている時を狙って話しかけ、息子の話を否定せずに聴く。無理に褒めると不自然になるので、息子の気持ちを汲み取ってあげれば大丈夫です。これを続けると、本音が言い合える親子になってきます。

こう書くと、とても平和で、全く問題の無い親子だと思われそうなので、一応書いておきますが、「カチーン」と来ることを言われて、「ガチバトル」することもありますよ(笑)その辺も含めて、「本音」で言い合える親子であり続けたいと思っています。

成人まであと3年しかありません。「何を教えたらいいのだろう?」と考えましたが、やっぱり教えるのは止めました。

私が一生懸命生きるので、それを見て、何かを感じ取って、自分で頑張って欲しいですね。母親にしては珍しいかもしれませんが「背中で語るタイプ」みたいです。

息子よ。愛してるぞ~!!!15歳のお誕生日おめでとう!!!


毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。