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所有か利用か ― サブスクじゃなくてNFTでなんとかなりませんか

世の中にはいま

所有から利用へ

という流れがあるのはまちがいない。たとえばクルマ。

田舎ではバス路線の廃止がつづいており、自治体がコミュニティバスを運行するパターンもあるが、税金の負担が大きい。

どうしてもマイカー頼みになってしまうけど、高齢化が進めば高齢ドライバーも増えるわけで、人数が増えればとうぜん事故も増える。

今後は、サポカー(安全運転サポート車)への乗り換えも進んでいくことだろうしペダルの踏み間違いによる事故などはずいぶん減るだろうとみられている。

とはいえ、経産省のサポカーページには

先進安全技術はあなたの安全運転を支援しますが、事故を完全に防ぐものではありません。

とあらかじめ釘が刺されており、根本的な解決にはならない。そもそも平均寿命が延びればマイカーの維持費だって増えていくのだ。

「生活に不自由なく移動できればいい」ということなら、ライドシェアである。いろんなタイプが模索されているそうで、将来的にはさまざまなパターンのサービスが登場するだろう。

ぼくも2拠点生活になりそうなので、いいライドシェアサービスが登場したら上手に利用したいものだ。

クルマだけでなく本も所有から利用に切り替えたいけど、手に取りたいときに手元にないと困るので、サブクスよりはオンラインの買い切りがいい。

音楽も映画もゲームも、サブスクより買い切りを望む。

サブクスってあれこれ入ると高くつくし、一方で買えば場所をとる。必要なものだけを「使いたいときに利用できる権利」を欲しい。

というわけで、映画も徐々にストリーミングの買い切りに移行しているんだけど問題が1つある。ここからは映画好きの人向けです。

アメリカ映画や日本映画はストリーミングの買い切りが増えているのに、なぜかヨーロッパ映画は、あいかわらず豪華化粧箱に入ったBlu-rayボックスばかりでうんざりだ。

思いつく理由としては、

①豪華な箱で付加価値を付けないと採算が取れない

または

②購入者に年配の人が多く、本棚に並べたい欲が強い

さて、②についてはまことに申し訳ないけど徐々に減っていく。

そして①については「NFTで箔(はく)をつける方向」へ向かってもらえないだろうかというのが今日の話だ。

映画のパッケージソフトにはむかしから「通常版」以外に「クライテリオン版」というブランドが確立されている。

たとえば、タルコフスキーの『鏡』は通常版なら1788円

しかし「クライテリオンコレクション」なら3486円だ

どうせならクライテリオン版だが、サッサと買わないと値が上がる。しかし

もう箱を増やしたくない

のでほしいけど買わない。

できれば、クライテリオン版のコレクターズアイテムかなんかをNFTにして、その作品を好きな人だけが語り合えるオンラインコミュニティみたいなものがあればとてもいいと思うんだけど。

誤解のないように言っておくけど「製作費をNFTで」という話ではなくて、NFTを使ってブランド感を維持することで、あの

デカいボックスをやめてもらっていいでしょうか?

という話である。まだ本棚に並べたいオールドコレクターのほうが多いのかな。ちなみに54才男性は、もうデカい箱はいりません。

ところが、なんとクライテリオンはサブクスにかじを切ってしまった。ちなみに、日本リージョンからはまだ加入できません。

月額1000円ほどで名作1000タイトルが見放題だそうで、かなりのお得感だけど、クライテリオン版って見れればいいというより、コレクターズアイテムなので、はたしてサブスクが合うのかなあ・・

個人的にはブランド感のあるデジタルソフトはNFTの買い切りに向いている気がするんだけど、ちなみにこんなのや

持ってます

こんなのを

持ってますとも

もってますけど、これ以上いらない。


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