【感想/ネタバレ有り】ミュージカル「FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜」

公式HP https://musical-fg.com
@東京国際フォーラム ホールC

めちゃくちゃ良かった。。2回観た。。
今のわたしに、とても刺さるストーリーだった。

元々「強くて芯のある女性」が好きなわたし。
ディズニープリンセスでは、美と知性を武器に立ち上がるベルが好きだし、原神では強くてカッコいいディシアが好き(そうですか)。
とにかく、自分に無いものを持っている女性に憧れる。

ファクトリーガールズは、女性の地位向上、性別や人種差別のない世界を目指して戦った人たちの物語。
たった200年前のお話なんだけど、まだ200年前のお話でもある。

この作品は、一人ひとりが主人公なのがすごく良かった。
一人ひとりに目標があって、正義がある。
特に好きだなあと思ったのは、ハリエットとマーシャ。全然違う二人なのだけど。。

ハリエットは、美と知性を兼ね備えている女性。
相手を傷付けず、でも理論的に意見を述べることができて、視野も広いときた。めっちゃカッコいい。
しかし、政治家やスポンサーの圧力と、自分の志と、、サラの言葉を借りると「利用されている」感じがあって、1回目にみたとき、利用されてるよ!ハリエット気付いて!目を覚まして!って思ったのだけど、2回目にみたとき、ハリエットは利用されているのは理解していて、でもこの行動は長い目でみて女性の地位向上に繋がることを確信しているように思えた。

マーシャは、この時代の「女性性」を売りにして生きていくと決めている感じが、すごくかっこよかった。パンフレットのインタビューにも、いろいろ手段がある中でそれを選んでいるように演じている(ニュアンス)と書いてあって、クゥー痺れるーーーッってなった。
わたし自身が流されやすい人間で、女性の幸せとは?という問いにステレオタイプな答えが用意されている時代に生きていたら、違和感は覚えても、しょうがないと諦める気がする。。でも、それを自分で納得して選択できたら、強かで、とてもかっこよいことだと思う。

という感じで、基本的には女性を応援しながら世界観にのめり込んでいったのだが、もうひとり、泣かせられた人がいる。ベンジャミン、あなたです。

最後に身を引いたの、ハリエットのためじゃん。。
若くて純粋で、大志があって、それをやり遂げられる力もあるベンジャミン。
スクーラーの本性、というか政治の裏側や汚さを知り、自分がいたから大好きなハリエットを傷つけてしまったし、これからもそばにいたいけど守る立場にないことを悟り、身を引いたんだろうなぁ。。最後はけるとき、すごい哀しくて申し訳なくて辛そうな顔してて、ベンジャミンーーーッ幸せになってくれーーーッと心の中で叫んでしまった。


今の日本は平和です。ジェンダー含めもちろんいろんな問題はあるけど、わたし自身大きく困っていることはない毎日。それもこれも、200年前に立ち上がってくれたあなたたちがいたから。
でも、同時に、平和ボケしてるなぁって気付かされた。
わたしは「ペン」を持っていて、意見をいうことができる環境にいる。
なのに、波風立てないように生きてて、喧嘩したくないから流されて生きている。
最近自分の意思を伝えたことあった?というか自分の意見持ってる?ちゃんと生きてる?なんのために生きてる?って問いかけざるを得なかった。
それで、あっnote作って全然更新してなかった、環境はあるやん、ってなって今に至る。笑

というわけで、この気持ちをまとめなければ!と勢いで書いてしまったが、本当に素敵な作品だった。
素晴らしい作品をありがとうございました。
福岡、大阪公演も無事駆け抜けられますよう🙇‍♀️

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