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文章のリズム・テンポ

文章の歩調とでもいうべきか、それぞれの文章にはテンポやリズムがあると、私は感じている。

句読点や段落。書きぐせのようなもので文体がリズムを刻んでいるように感じる。

内容の如何とは関係ないところで、その文章との歩調が合わない読み物は、読みにくいと感じてしまう。
書く方では「筆がすすむ」と表現するところだが、読む方ではなんと言ったものか。

テンポよく読める文章というのは気持ちがいいものだ。
フィット感の良いシューズを履いて歩いているように、読書もスラスラと進む。内容も頭に入ってくる。不思議なものだ。

逆に文体が合わないもの。表現が解りづらく、何度か読み返さなければならない文章。難解な表現や漢字を使っているわけでもないのに、なぜだか読みづらい。だんだんとストレスが溜まってくる。

Blogなどのweb媒体。一般の方が書かれた文章も身近になった現在。読めるテーマやジャンルも様々であるが、やはりリズムや肌感覚が合う合わないがあるようだ。

例えば、何かを検索していると、同じことを解説したwebサイトやBlogがいくつも検索に引っかかってくる。

一応の目星をつけてページを開き、次に気になるのは自分の感覚に合っているかどうかだ。

文体の好みで記事を選べるのだから、なんとも贅沢な時代になったと感心する。

無論私が現在書いているこの文章にしてもそうだ。
読み手側は最初の数行で読み進めるか否かを決めてしまうだろうし、当たり前の行動だと思う。私自身がそういう読み方をしている。

そういった理由から、ファンをガッチリ掴んて離さない書き手には感服してしまう。

感覚・センスで書いているのだろうか?
それとも学びと研鑽の中から生まれてきたものだろうか?
やはりその両輪でもってグイグイと前進し続けているのだろうか。

私は学はないし、物書きの勉強もしたことはない。
ただただ感覚で書いているだけである。

そんな文章でもどこかで誰かの暇つぶしにでもなっていれば、書いた甲斐があるというものだが。

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