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わたしとカメラ 5

思い出話、「わたしとカメラ 4」の続きになります。

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そこから超広角レンズや持ち歩きやすい単焦点のパンケーキレンズ、いくつかのレンズを試してみた。レンズが変われば世界が変わった。でもその世界の全てがしっくりくる訳でも無かった。

これしかない、そう思うくらいに気に入って。このカメラを使っている間の主力となったのは、換算100mmの単焦点マクロレンズだった。

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通称「神レンズ」と呼ばれているだけあって、申し分の無い表現力に。余分なものが入り込まない100mmという画角、使い勝手の良いマクロ。このレンズの解像感や蕩けるような柔らかなボケは、まさに求めていたものだった。

以降、ほとんどの場面でこのレンズを付けていたように思う。

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それから何年か経ち、フルタイムの事務仕事を辞めてセラピストとしての道を模索している頃に「仕事として写真を撮って欲しい」と頼まれることがあった。初めてのお金をいただいての写真は、マタニティフォトだった。

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地方在住ということもあって、当時は出張撮影に競合相手というのは特にいなかったように思う。こういう需要もあるのか…と試しにHPを作ってみると、ポツポツとたまに依頼が来るようになった。

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元々カメラを手にした頃から、人を撮るのが1番好きだったから楽しかった。

ただ初対面の人と出会うこと、それからHPに掲載している選び抜いた写真と同じクオリティを求められることは強烈なプレッシャーでもあり…撮影前はいつでも緊張した。

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でもカメラを構えると、緊張なんて消えて。ただひたすらに夢中で。楽しくなかったことなんて、なかった。



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前回の4の頃と、少しずつ写真の雰囲気が変わってきているのは。
最初の頃はアートフィルターを使用するだけだったのが、rawで撮って自分で現像し始めたから。

あとは仕事となると、姿勢が変わりました。より良くする為には、よりイメージに近くする為には何が必要か…を明確に意識するようになりましたし。「何を良いと感じているのか、どういったものが撮りたいのか」ということを常に問うようになった気がします。

また撮影は時間が限られているもの。その場での瞬発力を上げる為、引き出しを増やそうと資料になりそうなものを見て回ったり。様々な写真を見て、自分の理想とは何なのかを考えたり…写真への向き合い方は本当に変化しました。

その意識が、写真にも反映されているのかもしれません。


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