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えっちげーむの主題歌について語る回

※2021/8/18 合法的に聴ける曲が増えていたので更新。おまけも更新。


きっかけは一つの動画だった。


ニコニコメドレーというのがかつて流行っていた。ネット上(ニコニコ動画上)で有名な曲をアレンジしてメドレー形式でひたすら繋げて流していくというものだ。ちなみに僕の1番のお気に入りは『ニコニコ動画流星群』だった。令和になった今でもまだ残っているようで妙に安心した。


組曲『エロゲー動画』はそういったもののパロディの一つだった。つまり、えっちなげーむの主題歌をアレンジしてメドレー形式でひたすら繋げて流していくというものだ。こちらもまだ残っているようだ。


正直なんでこの動画に出会ったのか覚えていない。当時は(今もだが)真面目でコンプライアンス意識の高い青年だったので、成人向けゲームなどといった大層なものに触れたことは無かった。ゲーセンに行ったこともなかった。

えっちなげーむについては完全にエアプなのだが、僕はこの動画をかなり気に入って聴き込んだ結果、気づけばやった事はないのに主題歌だけはちょっと知っているという中途半端な状態になってしまっていた。

今回は僕のお気に入りをいくつか紹介したいと思う。なお、僕の守備範囲もそんなに広くはないので、あくまで「入門編」として楽しんでもらえたらと思う。一応コンプライアンスの関係上、動画は公式がアップロードしているものだけにしておく。


同じ空の下で(家族計画)

有名どころからいこう。言わずと知れたKOTOKOさんの代表曲の一つ。「家族計画」は往年の名作として知られており、比留間狂ノ介 (若〇規夫)さんの演技が光っていることでも有名。歌詞はほのぼのしているのだが、ふとした時に聞くと思わず涙を流してしまう、そんな曲である。大サビの歌詞は本当に心に来る。幸せになれる。

ちなみにこちらはオープニング曲だが、エンディング曲である『philosophy』も評価が高い。物語を通して人間として一皮向けた登場人物達の、未来への前向きな気持ちを感じられる、エンディングとして満点の曲だ(実はこれだけ全年齢版をプレイした事がある)。


Distorted Pain(ゴア・スクリーミング・ショウ)


電気式華憐音楽集団、通称デンカレの代表曲の一つ。えっちげーむの主題歌に詳しい人なら必ず知っている名前の一つだ。ゴシック・ロリータ・スピードメタルといった風情で、ヲタク心をこれでもかというくらい刺激してくれる。間奏のギターとシンセの超絶技巧ソロバトルは必聴。ゲーム自体スプラッタ系であり、内容に負けず劣らず激しい。最後に響くギターはまさに人間の悲鳴のようだ。


届かない恋(WHITE ALBUM 2)

えっちげーむ界で有名な片思いソング。これを聴くといわゆる負けヒロインになった感覚を味わえる。切ない気持ちになりたい時はこの曲を聴こう。

ゲームの主軸が三角関係であり、割とドロドロの展開になる(プレイしていないので断言はしないが多分なる)のだが、この曲はそういった未来を感じさせない爽やかさがある。恋の始まりを感じさせる歌詞は、物語の始まりを飾る曲としてふさわしい。キリっと苦い青春の味を思い出すことが出来るだろう。


Clover Heart's(Clover Heart's)




本当にすき(直球)。ALcotの記念すべき第一作目。サビの歌詞がとにかく最高。高校時代にこの曲について共に語り合った友人は後に東大に行った(ちなみにこの事を思い出した事がこの記事を書いたきっかけである)。大サビも素晴らしいので、ぜひフルで聴いてほしい。なお下のデモムービーではヒロイン達のポエム(セリフ)が挿入されており、限界ヲタクスマイルをキメさせてくれる。



その他, 続編『Clover Day's』が出た際の新録バージョンや、ボサノバっぽいアレンジなど、バージョン違いも複数ある。





恋獄(カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜)


ミステリー路線のストーリーが特徴のInnocent Greyの第一作目。最近は全年齢の百合ゲーも出してる。なかなか珍しい3拍子のリズムが心地よく響く。大正時代の連続殺人事件が題材となっており、和風かつダウナーな曲調と、霜月はるかさんの透明感あふれる声が心を落ち着かせてくれる。散りばめられたアコーディオンの音が、不思議と曲調にマッチしており、全体の明るすぎず暗すぎない雰囲気を支えている。これもカラオケで何度か歌った。

上のデモムービーには年齢制限がかけられているようだが、露骨なシーンは無いので安心してほしい(若干グロ注意かも)。


砂銀(朱 -Aka-)

ねこねこソフトの中で一曲選べと言われたら、間違いなくこれを選ぶ。僕が知っているI'veの曲の中では、間違いなく最高傑作のひとつと言える。カラオケで何度も歌ってきた。

曲の構成がとにかく壮大で、曲調がコロコロと変わるため、一回聴いただけで長い長い旅を終えたような気持ちになれる。ストリングスの響きが伸びやかで、何度聴いても飽きない。間奏のアコギのソロもとても雰囲気がよい。眠れない夜とかに聴くといいと思う。


夏色(夏色小町)


最後にマイナーだけど僕のお気に入りの一曲を紹介したい。僕は一時期この曲を狂ったように聴いていた。このオープニング曲があまりにもよすぎるので、OP詐欺などと言われたりもしている。「雲が白いでしょ 新しいストーリー何度でも描くためなの」という詩的な歌詞が刺さる。なお、ゆず(バンドの)に同じ名前の曲があるらしいが、えっちげーむの主題歌ではないので僕は聞いたことがない。


おまけ

「冴えない彼女の育てかた」というアニメがある。僕は未視聴なのだが、「ギャルゲーカバーソングコレクション」というCDを発売している。

こちら、選曲のセンスが非常によく、ここでも紹介した『届かない恋』を含め、National Anthemともいうべきギャルゲー・エロゲー主題歌がそろい踏みなのだ。初心者の方はこちらから始めてみるのもいいと思う。おすすめ。

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