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61歳FIRE生活#8 :専業主夫の休日ルーティーン...「いつやるか、今でしょ!」

休日のルーティーンと言っても、FIRE専業主夫は毎日が休日だろうと思われる向きが多いかもしれない。

いえいえ、#7話でも記したが、平日はフルタイムで働く妻に代わって家事一切に加え、アレコレとやってることもあるので、土日祝日はやはり休日としての過ごし方をしている。

たぶん、平日と休日のリズムは長年の習慣だし、世間一般のサイクルもある。友人と遊ぼうにも60代前半では、大抵の人が仕事をしている。
簡単には、平日と休日のリズムを崩せない気がする。

で、休日はどのように過ごしているか?

金曜晩は概ね外食。近所にお気に入りの焼き鳥屋と魚の旨い居酒屋がある。たまに新規開拓もするが、大抵は仕事帰りの妻と待ち合わせて、行き付けの店に行く。

休日は、シーカヤック・ダイビング・スキーに全力投球。

シーカヤックは、クラブに所属していて、海況さえよければ年がら年中漕いでいる。朝一番、2時間近くかけて神奈川三浦半島に出かけ、夜に戻る。通勤はあんなに苦だったのに、シーカヤックなら4時間の電車往復も平気なのは不思議だ。
そして年に何度かは、クラブメンバー達とキャンプ道具を積み込んで、各地の海を漕ぎに行く。

ダイビングは、ベースを沖縄伊江島・阿嘉島と東京八丈島としているので、おいそれと週末に出かけることはできないが、年に数回は夏場の連休を中心に馴染みの民宿に泊まり、行き付けのダイビングショップのガイドとともに潜る。特に伊江島とは35年以上の付き合いになる。

冬は何といってもスキー。特にバックカントリースキー(山スキー)に夢中だ。青森八甲田山や山形蔵王で、腰まで浸かるような深雪と戯れる。
バックカントリースキーも頻繁には行けないが、1月から4月にかけて年に数回は行き付けの宿に足を運ぶ。
もちろんバックカントリーには個人では入れない。いつもの雪山ガイドとともにグループで登り、歩き、滑る。

ここまで読んでいただいてお気付きだろうか。

僕が遅まきながらのFIREを行った理由。
経済的自由の達成や仕事に対する不満があったのも事実だが、趣味であるシーカヤックもダイビングもバックカントリスキーも、それなりに楽しもうと思うと、どうしても土日祝日だけでは足りず、年に何度も連続した有給休暇を取得する必要があったからだ。

それなりのポジションで責任ある仕事を任されている中での有給休暇取得は、簡単ではなかったし、休むことでの精神的負担も大きかった。当然だが、有給休暇明けには山のように仕事が積み上がっていて気が重い。
これではせっかくの趣味を楽しめない。

もちろん年齢的な問題もある。いずれの趣味も、ある程度の技術と体力を必要とする。「いつやるか、今でしょ!」なのだ。

そしてもう一つ最近になって気付いたことがある。
なぜ仕事を辞めたかではなく、なぜ辞めることができたのか? が大事だと言うことを。

それは、経済的自由を手に入れたからではなく、やりたいことが有り、親しい仲間がいるからに違いない。

金曜晩の行き付けの店での飲食。
そこでの女将・大将とのちょっとした会話。「フレッドさん、いらっしゃい」なんて迎えられると、とても居心地がいい。

シーカヤッククラブの仲間たち。
週末には三々五々、メンバーが集まって、三浦半島の海を漕ぐ。
時には漕いだ後に、みんなで飲みに行ったり、忘年会や新年会でばか騒ぎ。
年に数回の各地へのキャンプツアーでは、シーカヤックで辿り着いた海岸で共に酒を飲み、キャンプを楽しむ。

阿嘉島・八丈島のガイドたち。
35年の付き合いの沖縄伊江島の民宿にダイビングガイドたち。
島のオジイ、オバアも集まって、何ならダイビングそっちのけで酒を飲んだりゴルフをしたり。

八甲田山の雪山ガイドたち。
豪雪極寒の雪山を安全に楽しましてくれる熟練のスキーの達人。その純朴な人柄とサービス精神に溢れる雪の仲間たち。
もちろん、常連の客たちとの再会も話に花が咲く。

おそらく、仕事を辞めて失うのは、給与は言わずもがなだが、社会・人との接点が切れることの方が大きいと感じる。

そんな中、偶然にも趣味を通して付き合える仲間たちがいることには、とても大事なことだと思うし、感謝でしかない。

一方で、どんな趣味でも、ある程度楽しめるようになり、仲間ができるまでには、それなりの時間がかかる。技術の習得も必要だろう。

Never too early, never too lateの精神で、興味があれば躊躇せず、貪欲に飛び込んでいくべきだろう。

なにせ、健康寿命は意外に短いのだから。

第9話につづく

【僕の趣味のご紹介。お時間あれば覗いてください】



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