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61歳完全FIREを実現できた普通のサラリーマンの投資スタンス

2024年、いよいよ新NISAがスタート。
老いも若きも投資に動き出した感がある日本。昨今の投資ブームの過熱感には、官民挙げての一億総投資家化を目論むプロパガンダ的な怖さを感じるのは僕だけなんだろうか。

僕は、投資のプロではないし、熱心なアマチュア投資家でもない。また、投資により巨万の富を手に入れたわけでもない。

それでも、サラリーマン稼業の合間に数冊の書籍を読み、小遣い程度の額から株式投資をスタートした。小さな失敗を繰り返しながらも、50代後半には投資によるリターンとして、都内で戸建住宅を持てる程度の金融資産をつくることができた。
そして61歳で公的年金を当てにすることなく引退することができた。

そんな僕の投資を振り返ると二つの思いに凝縮される。
「ラッキーだった」という思いと、「よく耐えた」という思い。

バブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショック。
忘れた頃に津波が如くに押し寄せる株価暴落。僕には到底予知できるものではなく、ただ茫然と立ち尽くすしかなかった。

そんな中、どうにかこうにか投資を継続し現在の金融資産に辿り着いたのは、自分なりの投資スタンスを信じて、開き直ることができたからだろう。
そして、この投資スタンスは、押し寄せる株価暴落を乗り越えるたびに確固たるものになっていった。

新NISAの口座を開き、新たに投資を始めた人たちは、一瞬にして資産が半分になるような〇〇ショックを覚悟できているのであろうか。
バブル前の1980年代半ばから株式投資をしてきた僕には、昨今の投資ブームが非常に危ういものに感じてしまう。

僕は僕自身への戒めとして、そして不安な思いとともに新たに投資を始めた人たちに、僕自身の学びと経験を伝えたい。
それは、投資に関するマニアックな技術論ではなく、投資に対する心構えと自分なりの「投資スタンス」である。

もちろん投資スタンスは十人十色。僕が他人にとやかく言うものではない。
この先お伝えするのは、僕が40年近い普通のサラリーマン投資家として築いた僕自身の投資スタンス。
もし僕の投資スタンスが参考になるのであれば、幸いである。

僕は何に投資しているか?

現在は、きわめて一般的な下記の4種類。
①いわゆるオルカンと称される全世界株式投資信託
②いわゆるS&P500と称される米国株式投資信託
③日本企業の個別株
④日本国債
比率は、①:②:③:④=30%:15%:5%:50% 。
そして、リスク資産50%:安全資産50%

もちろん過去には様々なものに手を出したが、長年の失敗や成功の経験を繰り返す中で、僕の投資スタンスが、上記4パターンに集約させて行った。

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