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ケアマネの現場から

今日も仕事のこと。ケアマネは大変そうって業界の人とか介護に携わってる人とか、感じていたりする。同業者でもやたら、「大変」とか「忙しい」とかアピールする人たちも多い。確かに「しんどいな~」とか「やってられないよ」ってこともあるけれど、それはどんな仕事に就いても同じことのような気がする。

おおさわさんの記事に触発されたので、書いてみました。
いつも学ばせていただいています。ありがとうございます。

どんな仕事もそうだけれど、ケアマネも適性があって能力があればそんなに大騒ぎするほど大変な仕事でもないような気はしている。ケアマネの仕事は地道な事務作業とか書類作成のパーツ、多数・他領域の人の間を繋ぐ調整、ソーシャルワーク的な対人支援などコミュニケーションのパーツが両輪であり、随時の出来事について瞬間的に優先順位をつけたり期日までに何をするかって時間と業務の管理を適宜行わなければならなくて、人によってはここが難しいのかな~って感じる。
慣れと経験で何とかなる部分でもあるけれど、何か特別な能力に恵まれていても、その他のことが超絶苦手だったら、それは違う仕事を選んだほうが良いかもしれない。多少の凸凹あってもコミュニケーションと事務作業と自己管理、それぞれ並立して行うことが大事。バランス感覚といえるかもしれない。

業務の線引き、これも難しいところでケアマネジャーそれぞれの考えで違ってくるからややこしくなる。ケースバイケースって柔軟に捉えたり、最初の一回は自分が対応しても次回からはしなくても良いような方法を考えて提案できれば良いんじゃないかと思っているけれど、最初の頃は先輩ケアマネがしてることを自分がしていないと取り残されたり、無能って思われるんじゃないかとか心乱れたりした。


厚労省がケアマネの問題を整理する検討会を開くらしい。毎度毎度で、過去何度もこのようなニュースに触れてきて現場が良くなった感は皆無なので今回も同じ事だろうよ~ってシラけた見方しかできないけれど。

現場の一ケアマネの感想をここで述べるなら、更新研修の縮小と一連の業務及び要介護認定事務の簡略化と医療への過剰な忖度を見直してほしい。

プランを作るのはそんなに手間ではないし難しくない。ただ、プラン変更するたびにアセスメント、担当者会議等を開催しなければならない、月1回のモニタリング必須でこれらをしてなければ減算とか形式に囚われすぎている。
主治医と必要な連携を取ることは大事だけれど、すべての利用者にこれを適用するのは無理がある。ケアマネのありかた以前に主治医としての関わり方の見直しを先にするべきでは、って思ってしまう。
認定事務にしても、調査は入っても主治医の意見書が滞ること度々。定期受診してるのに受診してからでないと書けませんとか、自分が書くんですか~?ってたらい回しされたり、そんなに意見書が負担だったら医師の側からも不要じゃないかって意見を出してほしいものだ。

今のケアマネ業務、基本的に不必要なことはないと思っている。ただ、その頻度と場合はもう少し緩くして良いんじゃないかってところ。
でも、モニタリングとか会議とかプランの更新、厳しく規制されるようになったのは、怠惰な同業者が多くいたことの証明でもあり、専門職として日々の業務をきちんと遂行していくという姿勢をみせることも必要だと思ったりする。