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辛い、痛い、悲しい

ドアの角に小指をぶつけると痛い
人から悪口を言われると辛い
お母さんが病気になると悲しい
辛い、痛い、悲しい

どうして人はスパイスというのか、
香辛料は昔から多くの人を魅了した。
コロンブス交換、代わりに届ける病原菌
すなわち人生のスパイス、これがたまらない。

人は悲劇を好むという、人の不幸は蜜の味と言うけれど、人によっては自分の不幸は蜜の味だ。
例えば、テスト悪かったくそーといいながら顔が笑っている。自分の失敗が他人を笑わせたから、自分のアイデンティティが保たれたから。人の不幸は蜜の味で、人の幸福も蜜の味ならば、自分の不幸は蜜の味だ、いやスパイス。人生のスパイス。だから悲劇はなくならない。あなたや、私のスパイスだから

だけど辛い、痛い、悲しい

私の心を貫くこれはなに?
私から涙となった血液を奪うのはなに?
眼の前で赤々と立ち上るスパイス
不幸の味、私のための人生のスパイス

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