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頭の中もミニマリスト

父の教え


「ぼーっとした時間を作るために、仕事を瞬足で終わらせる」
生前父と仕事のやり方を話していた時に、教えてもらった唯一の仕事術です。その時は、ぼーっとした時間の尊さをわかっていなかったんですが、就農して起業して、ぼーっとした時間を過ごす大切さがわかってきました。

価値を創造することが仕事の根幹


オリジナルな価値を生むことが仕事の中で最も大切な要素だとわかってきました。例えば、僕らがやっている自然栽培では、無肥料・無農薬という点がオリジナルな価値に値します。自分達が創造したオリジナルな価値がその会社を独創的なものに作り上げて、唯一無二の存在にしてくれます。僕らの場合だと、自然栽培のお茶農家さんは全国で十数軒はあるので、その中でも自分達がオリジナルな価値を提供できるように、日々考え続ける必要があるのです。オリジナルな価値から生まれるオリジナルな商品。それを生み出し続けることしか、自分達の価値を高めていく方法はないということがよくわかってきました。

遊びの時間で創造性が生まれる

オリジナルな価値が生まれるときは、何かと何かの掛け合わせによることが多いです。スティーブ・ジョブズは点と点を結ぶという比喩で、創造性の話をしていますが、僕は掛け合わせという比喩で創造性を考えています。「タイポグラフィー」と「パーソナルコンピュータ」という掛け合わせでMacが誕生したということと、「茶道」と「自然栽培」という掛け合わせて、「自然茶道」を創造した僕らの関係は極めて似ていると思っています。

僕が良く掛け合わせに使う「ミニマリスト」や「自然栽培」、「茶人」、「アメリカ」という僕らの会社を代表するキーフレーズと何か他のものが掛け合わさるときに新しいオリジナルな価値が生まれることを今まで何度も体験してきました。そうして、この掛け合わせを生むために、ぼーっとした時間が必要なのです。

頭の中もミニマリスト

ぼーっとした時間を作るために、最近では、頭の中に覚えておかないことを入れておかないことが大事だと最近は考えるようになりました。脳みそは遊びや創造性を発揮するために、置いておく必要があります。脳みそが自由になっている時ほど、点と点が線に結びつきやすいということは理解しやすいと思いますが、それを生み出す脳の中がすっきりとしている状態を作り出すことを意識的に作り出すことが必要だと思っています。

以前は色々といろんなことを覚えておこうとしていましたが、必要でないことは積極的に忘れるようにしています。できない約束はしない、守れない時間は約束しない、持ち物が最小限のミニマリストであるように、考えることも最小で動けるように考えるようになりました。

意識してやることも、一日3個までに絞っています。何をやるかを考えることに集中して、決めたら迅速に行動に移していきます。できなくなってきたことや、しなくても良くなってきたことには、感謝と共に別れを告げて、自分の直感と人生の軸を信じて、捨てていくことにしています。


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