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結び先の無い首輪

 其自体で自殺する事も出来る結び先の無い首輪は、
 仮面の利己性と利他性の、丁度中間に出来る、
 「誰かの為に」と書き換えられた鏡による、
 生きる事を強制する理由とシステム。

 此等互いに自縛するもの廻る、咽び泣く儚い虫は、
 自己の存在理由を巻き付ける宿り木、
 其を折るとどうなるのかを君は知っている、
 生贄は常に、誰かの所為になる。

 名声や名誉と云う、巻き付き先で、
 君の人格が固定化出来たとして、
 君の内側が表現される事は無い、
 巻き付く先は常に、輪の外部にしか無いからだ。

 明文化された自分を読んで見たまえ、
 其は既に、複製可能な汎用性に過ぎない。
 文で表現され人格は、最早、個としての独自性を失い、
 今、此処に流れている君の旋律を絞殺している。

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