3月11日、12年後の今

今日は3月11日、東日本大震災から12年。特別な一日。まさか12年後の今日、はるか遠くのロンドンの地から思いを馳せることになるとは思いつきもしなかった。

あの時私は東京の会社の会議室でヨーロッパの対策会議をしていた。突然の揺れで焦り、しばらくして隣のビルを見たら高層ビルなのに左右にゆっくり揺れていた。コンクリートの建物がまるでプリンのようなしなやかさでクネクネと揺れていて驚いた事を覚えている。

家に電話してもなかなか繋がらず、やっと家族の安否がわかったのは1時間後位だった。その日は家に帰れず、会社のデスクに椅子を2つ並べて横になって休んだ。

夜通しパソコンでニュースを見て明け方近くに少しだけウトウトして、朝電車が少し動き始めたのを確認して会社を出た。

その後福島の原発爆発、計画停電、そして長い長い、今も続く復興への日々。
そんな事を思い出しながらテレビのニュースを見ていたら、朝から涙が止まらなくなった。

忙しい日々の中、忘れてしまうこと。今ここに居場所のある幸せ。家族や両親から離れ、1人で遠いイギリスの地で生きていると、忘れてしまうこと。それは自分が周りの人に支えられていること。そして今自分は生きているということ。

震災からの12年は、自分にとってはガルパンを通じて大洗の復興を感じてきた時間でもあった。大洗という素晴らしい街や優しい人達に出会うことができたのも、第2の故郷のような何度でも行きたい場所ができたのも、本当に自分にとって幸せな事だと思っている。

あぁ、久しぶりに大洗に行きたい。

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