仕事における各人の役割を把握しよう。

仕事に関して、人を分類する方法には様々あるが、

【起業家】
【実務家】
【管理者】
【まとめ役】

に分けることもある。

【起業家】は 0→1 を作り出す人。
変化に強く、自由と混沌を愛す。
同じ実務を永遠に行う事は飽きてしまいがち。
新しいもの好き。
行動量に比例してアイデアが湧き出る人。

【実務家】は 実務を効率よく回すプロ。
職人。専門家。
頭の回転が早く、俗に言うデキル人。

【管理者】は 実務家が売上を作っている時に環境整備、管理を行う人。
現場の困りごと、課題を整理しつつ管理を行う。
気が利き、器用な万屋。
規律と安定を愛するため、起業家が新しい事、物、人を持ち込んでくると混乱するため、起業家との相性が悪い。

【まとめ役】 いるだけでチームの雰囲気が安定する人。
精神的支柱。
チームをまとめたり、迷う人を導き説く。
起業家が0→1の、仕事を終え、管理者と実務家に会社の管理を任せた後、自らはまとめ役になるケースがある。
(別にいるケースも多い)

★★★★★第一次創業期(0→1)★★★★★
起業家が会社をつくり顧客を開拓。
起業家兼実務家で、顧客を増やし、売上が上がる体制を作る。
起業家は実務家を兼ねている為、新しい事に挑戦したり情報収集、勉強の時間がとれずストレスを感じ始める。




★★★★★★第二創業期★★★★★★★
ようやく売上が立ち、人を雇える状態に。
よくある失敗パターンと成功パターンを記す。

☆☆☆☆☆①失敗パターン☆☆☆☆☆
実務家を雇い、自らも実務家を兼ねつつ、増えたバックヤードの仕事も自ら管理しようとする。
(何でもできるリーダーを目指すか、従業員を心から信頼して任せられないか。)

しかし、起業家はそもそも自由と混乱が好き。
約束を作るのも社長だが、一番最初に約束を破るのも社長状態に。
必然的に従業員も約束にルーズな雰囲気に。

実務家は増え、売上も増えるが、それに伴って増えたバックヤードの作業がパンク気味。
ミスの頻発。管理の穴が気になり始める。
従業員はその状態に不信感とストレスを感じ、離職率高め。

☆☆☆☆☆②成功パターン☆☆☆☆☆
信頼できる実務家と管理者を雇い育てる。

起業家は基本的に新しい事を起こす事が得意。
苦手な管理は管理者に任せ、売上を上げる仕事を実務家に任せ、
情報収集や勉強にしばらく専念。(勇気を出して外で遊んでくる。)
自由人の起業家がいない事で管理体制はしっかりと整っていく。(社内に起業家がいると自由人が権限を持ち続けてしまい管理体制は成熟しない。起業家はこの時期、いなくても良い。ではなく、いない方が良い。)
実務家が売上を作り、それに伴って増えるバックヤードの仕事を管理者がしっかりまとめ、システムとして確立するまで。
起業家はなるべく会社にいつかず、外で勉強する。(起業家が社内にいつまでもいると、逆に管理者の邪魔になるため)

会社が家業から企業へと生まれ変わった時、新しいビジネスを持って会社に戻り、また別の0→1を行う。

軌道に乗ったら実務家と管理者に権限を渡し、勉強に去る。(起業家は第一創業期には誰よりもエネルギーを発揮するが、第二創業期にははっきり言ってあまり貢献できることはない。)



ワンマン起業家のエネルギーに任せた管理の家業から、システムできめ細かく従業員をフォローできる企業になる。

離職率も下がり、事業展開もスムーズ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

上手くいく為の絶対の条件。
それは、No.2として動いてくれて、役割分担を本当の意味で理解している有能な実務家と管理者の存在の有無が絶対。
ついていって大丈夫だと思われ、No2が沢山現れるようなNo.1で在る必要がある。

逆も然り。
実務家、管理者でNo1を支える覚悟があるのなら、起業家気質の扱いは注意。
第二創業期にはなるべく権限を任せて貰えるように信頼を得て、起業家不在の間に家業から企業にまとめあげる。

実務家や管理者で一番まずいのは、会社の出来事が人ごとになってしまっているパターン。

「社長の会社なんだから俺たちは現場さえ毎日同じように回していればいいんだ。」

「社長の会社なのに社長が現場から抜けるとは何事だ。ずるい!」

では、システムは作れない。
起業家も安心して現場を任せない為、社内の管理体制は一向に進歩しない。

是非とも第二創業期においては、起業家に「あとは任せてください。次の展開のビジョンを作って戻ってくるまでに現場は整えておきますから!」
と送り出してあげて欲しい。

でないと会社は発展しない。

起業家が新しい変化を起こすには情報が必要。

変化がなければ時代の流れに対応できず淘汰されていく。

より多くの情報を得るにはより多くの時間と挑戦、人脈が必要。

そのためには起業家を現場に縛り付けていてはいけない。

会社が発展しないと従業員の待遇ももちろん好転しない。

自分の得意分野で貢献すること。

どのスタイルにも良い点悪い点はある。

(起業家
起業家は権限を制限された状態では輝くことができないことも多い。
問題社員であったり、能力のバランスが尖っていて一点突破タイプだったりする。
裁量権をある程度与えられている役職や、自由度の高いポジションで圧倒的に成果を出せる可能性がある。
自分が輝き、多くの人の役に立てるアイデアを実現できてこそ初めて輝ける人材。
組織ではお荷物のことも。。。

実務家&管理者
俗にいう仕事ができる人であるパターンも多い。
何でもこなせるマルチプレイヤーだったり、能力のバランスが良いタイプだったりする。
すでに出来上がっているシステムをあてがわれると誰よりも上手く乗りこなす。
しかし能力を過信して独立した場合、第一創業期において、起業家気質程のエネルギー量を発揮できず、小さく縮こまってしまったり、上手く起動に乗るラインまでたどり着けなかったりする。)

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