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2023年のベストゲーム発表!!!!

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2023年、色々とゲームをプレイしました。
クリア(またはクリアに準じたくらいプレイ)したゲームは55本くらい。
クリアまで至らなかったものも含め、プレイしたゲーム(過去のゲームをちょっとやり返したのも含む)は150弱くらいです。そのうち2023年発売のゲームは…おそらく70-80くらいかなあと思います。そんなに多くないかも。
仕事も忙しくなってきたので、結局かなり短編のゲーム、インディーゲームを中心にプレイすることが多かった気がします。
せっかくなので、今年も色々な部門的にベストを決めてみました。

steamでゲームをすることが一番多い
PS5は長編・大作のゲームに偏りがち
Switchは独占タイトル以外はあまり触れなかったかも



2023ベストゲーム
『The Cosmic Wheel Sisterhood』

これはアトロク2でもベストに選出しましたが、今年プレイした中で一番ゲームとして次元を超えたという印象を受けたゲームでした。選択型アドベンチャーとしての新機軸を感じたゲームで、まだまだゲームが進化できることを感じられて嬉しくなりましたね。ゲームそのものとしても最高に面白かったです。



ベストゲームミュージック
『OCTOPATH TRAVELER II』

「ゲーム音楽」として、今年一番好きだったのはこの作品かと思います。
昨年はソニックフロンティア、純粋に音楽、クラブミュージックとして最高だったんですが、オクトパストラベラー2はゲーム音楽として非常に好き。ゲーム内の昼夜でリアルに変わる楽曲の変化のスムーズさに驚き、また戦闘曲は90年代の頃のゲームのような「戦闘曲そのもののかっこよさ」が抜群。これは今年No.1。同じ印象のゲームだと『メグとばけもの』も楽曲そのものの印象が強く同じくらい好き。あえてどちらか選ぶとすると、長時間のプレイ時間の分、何度も聞いて頭に残っているこちらのゲームかなと…。

ちなみに、西木康智さんによるオクトパストラベラー2全曲解説、めちゃくちゃ面白いです。かなりサウンドに対する解像度が高くなりました。



ベストストーリー
『A Space for the unbound 心に咲く花』
『メグとばけもの』

これはどうしても選べなくて、インディーから2本。
『A Space for the unbound』の、セカイ系、2000年代的な設定と、クリアした後に「明日からも頑張ろう」と思わせてくれる物語は抜群に最高でした。これは本当にプレイして良かったゲーム。ドット絵の美しさ、ゲームを飽きさせない細かく丁寧なデザインも素晴らしい。開発のMojiken Studioが『コーヒートーク』のToge Productionsに買収されたというニュースがありましたが、まさに素晴らしくエモいゲームを作る2社、今後が非常に楽しみです。
また、今年は国産インディーとして『メグとばけもの』も外せません。
正統派で涙無くしてはプレイできない物語と、その物語をインディーのコンパクトさで表現されているのも素晴らしいです。プレイは4-5時間だったと思いますが、とてもそうは思えないくらいの濃密な体験。インディーアドベンチャーゲームのひとつの金字塔であると思います。
アトロクで何度も特集されたのも嬉しかったですね。



ベストRPG
『Sea of Stars』

今年はFF16なども出ましたが、ベストRPGはSea of Starsだと思います。
その完成度の高さ。インディーゲームですが、熟練の技術と90年代への熱量、リスペクトを感じる作品で、遊んでいてもほぼ非の打ち所がないゲームであると感じました。そのドット絵から戦闘のバランスまで素晴らしく、さらには大きな減点を感じるところもなかったです。

90年代JRPGをリスペクトしたゲーム、オマージュしたゲームは多々ありますが、海外からこういう作品が出たということが嬉しくもあり、日本から出ていないことが少し寂しくもあり。そのくらいの感情を生んだ、名作です。



ベスト声優さん
『オクトパストラベラー2 平野綾さん』

涼宮ハルヒ役などで有名な平野綾さん。ゲームをプレイするときにあまり声優さんが誰が出ているなどはチェックしないのですが、このゲームは「あまりの声優さんの上手さに」調べてしまいました。
キャラクターは獣人の狩人、オーシュット。

純粋で優しく、世間を知らない幼さもある獣人というキャラクターですが、もう本当に、そういう存在が実在するような素晴らしい演技。最初は平野綾さんだということを知らずにプレイ、調べてみて平野綾さんだと知って納得。本当に声優さんは凄いと改めて思ったキャラクターでした。



ベストパズル
『Viewfinder』

やはりこの脳がバグる錯覚パズルゲームは外せません。
INDIE Live Expoでも大賞、The Game AwardsでもBEST DEBUT Indie Gameにノミネートされた作品です。

確かに、The Game Awardsで受賞した『COCOON』も素晴らしいパズルゲームでした。ただ個人的にはこの、写真という2次元の情報が3次元化され現実を上書きするという仕組み、これはもう唯一無二だと思うのでベストに選びました。



ベストビジュアル
『Hi-Fi RUSH』

Bethesda Softworksが急遽発売したHi-fi RUSH。リズムベースのアクションは非常に上手く調整されていて、ストレスなくリズムに合わせたゲームがプレイできる革新的なシステムが含まれています。そして何より音楽が凄い。Nine Inch Nailsからナンバーガールまで。でも個人的には、そのビジュアルのほうに惹かれました。音楽の拍に合わせて動くオブジェクト、個性豊かなキャラクター、それら全てがアニメ調のビジュアルで、漫画の世界のような体験。色使いもビビッドで、プレイしていてどこも絵になる気持ちよさ。音楽と同様にビジュアルが素晴らしいゲームでした。



ベストミステリ
『Killer Frequency』

「ラジオ局のラジオパーソナリティーとなって、街に出現した殺人鬼から住民を守る」というアドベンチャーゲーム。基本的に謎解きが中心のこのゲームですが、ラジオ局の中で全ての物語が完結するという珍しさだけが魅力なわけではなく、しっかりとミステリとして練られた話が面白かったです。犯人は誰で、どのような理由で殺人を犯しているのか。推理小説を読んでいるような体験には唸りました。



ベストビジュアルノベル
『ghostpia』

「読む映画」というキャッチコピーのゲーム、ghostpia。
その名の通り、完全なビジュアルノベルで選択肢すらなし。ゲームの定義によってはゲームと呼べない可能性もあるのではと思う作品です。
一方で、よく動くイラスト、アニメーションに、軽妙な掛け合い、キャラクター描写は素晴らしく、何より、ときどき現れる残虐さと、どこか不穏さを垣間見るシナリオが非常にいい味を出していて、どんどんゲームにハマっていきました。
その性質上、序盤はやや退屈に思える部分もあったものの、後半はもう読み進める手が止まらず。
本作は全2シーズン中のシーズン1という建付け、つまり前後編の前編のため物語は一応キリの良いところで終了。しかしもちろんまだまだ気になることだらけのため、シーズン2も楽しみです。



ベストストラテジー
『Thronefall』

まだ早期アクセスのゲームだけどとにかく面白かったです!
いわゆるタワーディフェンスを根幹に、ストラテジー要素も含めたゲームで、自分の拠点に迫ってくる敵を撃退すること、そして敵が来ない間は自陣を強化することが目的です。
自陣の強化と言っても、有名ゲームに比べるとその選択肢がシンプルかつ限られているのが特徴。自由度があえて狭くなっているからこそ、クリアできそうで出来ない絶妙な難易度が設定され、さらに「あのときの選択を変えていれば勝てたかも…」という具体的な迷い・後悔が生まれる、詰将棋のような素晴らしい戦闘バランスの名作。早期アクセスでステージ数は少ないですが、それでも数時間が一瞬で溶けました。たった800円でこの体験は凄いです。今年No.1ストラテジーです。



ベストオープニング
『SEASON: A letter to the future』

これはちょっと忘れられないオープニング。
主人公が自転車で大災害直前の世界を自転車で旅し、後世に何を残すかを写真・文章・音楽等で記録していく、終末アドベンチャーゲームなんですが、その世界の美しさと静けさの空気感にぴったりのオープニング。
さあこれから外の世界に出て、大災害が来る前に、世界を記録する最初で最後の旅を始める…そんな気持ちで斜面を自転車で下ると、そこには大きな橋。穏やかな日の光に、遠くには水平線。弦楽器の美しい音のバックに現れる、タイトルロゴ。鳥肌でした。

https://twitter.com/yusuke_3rd/status/1620764949747470338



ベスト地雷系
『HAZAMA_queen』

地雷系という言葉が市民権を得た昨今、そこにフォーカスを当てたゲームが生まれています。しかもFPS。
「病み」を維持していく必要があるというルールのもと、レトロなドット絵の可愛い女の子がバシバシと敵を撃ち続けるダークでキュートなシンプルゲーム。ときには「サークルクラッシャーの生首」というブラックな武器まで用いる、まさに地雷系ゲーム。
世界広しと言えどもこんなゲームは他に無いですね。好き。



ベスト癒し
『Terra Nil』

都市開発系ゲームはシムシティやA列車、Cities: Skylinesなど好きなんですが、このゲームはそれらのゲームをプレイしていても感じることの無かった癒しを感じました。ルールは土地を整え、施設を建設し、そして自然を増やしていくこと。一般的な都市開発ゲームとは真逆のコンセプトです。
住民も増えないし税金も得られませんが、動物は増え自然は増えます。見た目にも動植物が増えることは癒されますし、特に動物が自由に生活している姿は見ていてほっとしました。



ベスト続きが楽しみ
『FAKE HEART』

とても可愛いビジュアルノベル。
孫娘のサラと、童話作家ジェイドの物語で、とにかくサラが可愛い。
デフォルメされた描写もあり、日本のアニメっぽい印象を受ける作品。製作は韓国の方のようです。
物語は断片的ないくつかの章で構成されており、早期アクセスのためまだ全て揃ってはいない状態です。本当に可愛いサラが、一体なぜあんな闇を持つ姿になってしまったのか。
そこがまだ知れないことがもどかしい。
早く完成版を遊びたい、続きが気になる作品です。



ベスト落ち着く
『コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ』

個人的には前作より本作のほうが魅力を感じた作品。システムは変わらず、喫茶店の店主となりお客さんの会話や悩みを聞きつつ、具体的または抽象的に注文された飲み物を提供するアドベンチャーゲームです。
前作から続投のキャラクターもいれば、今作からのキャラもいて、また新たな事件や問題が発生しているわけですが…。前作よりもテーマがやや重めになったように感じるとともに、話題が散らからない印象を受けました。前作がそうというわけではないんだけど、じっくり腰を据えたような感じです。
プレイする側としてもじっくり遊べましたし、他のゲームには無い穏やかさを体験できたので落ち着いた作品だったなあという感想です。
音楽も相変わらず最高でした。



ベスト達成感
『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』

いくつかフロムソフトウェアのゲームはプレイしましたが、全て途中で挫折。そんな私が初めてエンディングまで辿り着くことが出来たフロムゲーが、このアーマードコア6。
もちろんソウルシリーズ等とは違うものの、難しさはちゃんとありました。でも、そこの攻略方法がプレイヤースキルのみではなくアセンブルに頼る部分も大きいことから、クリアできたんだと思います。アセンブル変えるだけで驚くほど簡単に倒せたボスなんかもいましたし。
とは言えもちろん簡単なゲームではなく、チュートリアルヘリに何回負けたかわかりません。途中も詰みそうになったことがちらほら。それでもクリアできたときの達成感は最高でしたし、きっとソウルシリーズもこういうところが魅力なんだろうなあと思いました。



ベスト無心
『Jusant』

インディー版&ロッククライミング版デスストランディング。そう言いたい作品です。
ただただ崖を登るだけ。右手と左手を交互に動かし、登るだけ。でもそれだけなのに、なぜか止まらない。魅力あふれる不思議なゲームでした。



ベストゲームトレーラー
『恐怖の世界』

ゲームトレーラー、つまりPV。
この『恐怖の世界』のPV、とにかく雰囲気が凄すぎます。ゲームそのものの「不気味さ」「怖さ」「奇妙さ」といった、ジャパニーズホラー&伊藤潤二さん感が溢れて刺激が溢れまくっています。ホラーは苦手ですが、思わず購入&クリア。ゲーム自体も、ホラーアドベンチャーというよりはホラーをベースにした、周回が楽しいローグライクRPGなのでおすすめです。



ベスト笑えるキャラ
『狂気より愛をこめて』佐伯祐介

登場キャラクターと会話が成り立たない恋愛ゲーム、『狂気より愛をこめて』。コミュニケーションが取りにくい男性との恋愛アドベンチャーであり、そもそもキャラクターだけではなくビジュアルや設定、主題歌までボケまくりのゲームです。
異言語、逆再生など謎のコミュニケーションを取るキャラクター達。そんな中でもこの佐伯祐介は「脈絡のない単語を羅列する」という会話の成り立たなさ。
何か質問して、その答えが『ぷりぷり宇宙明太子、全部ひらがなだな』というような回答。質問の回答だけではなく、全ての会話がこんな感じなので本当にコミュニケーションが成り立ちません(そこはニュアンスでやり取りするしかない)。
さらにこの謎言語の羅列、文章だけではなくフルボイス。謎具合がさらに高まり笑えます。
実は意外とシリアスなシナリオもあったりなので、結構奥深いこのゲーム。しかしまあほぼボケまくりの展開、笑いました。



ベスト運動
『薔薇と椿 〜お豪華絢爛版〜』

普段使わない筋肉、つまり「人をビンタするときに使う筋肉」が筋肉痛になるゲームこと、『薔薇と椿 〜お豪華絢爛版〜』。
Switchのジョイコンを握り、ビンタするように腕を振ることが攻撃と認識されるため、クリアまで約2時間、ひたすら腕を振ることとなります。一方で、相手の攻撃を避けるには握ったジョイコンを引く、スウェーバックのような動作をする必要があるため、これもまた運動に。
プレイ翌日、「なんで今日右肩の筋肉だけちょっと痛いんだろう…」と思い、ビンタ動作がもはや運動になっていることを実感。2023年、他にこんな思いになるゲームはありませんでした。



ベストPS1感
『LOOP8』

あのガンパレード・マーチの世界観でお馴染み、芝村裕吏さんの携わるRPG最新作。
ガンパレード・マーチは発売時にプレイしたわけではないものの、その後PS3でプレイして「あまりに面白すぎるためこれ以上プレイするのは危険」と自分で判断し2周で止めた伝説のゲーム。
すっかり芝村裕吏さんのファンになった自分にとって、LOOP8はとても期待作だったのですが、実際、ふたを開けてみるとかなりの部分が「PS1」のような印象。キャラクターに当たってドアが通れない、戦闘の遅さ、あらゆるところから「PS1のゲームみたいだ…」と思ったゲームでした。
視点によってはワーストとなってしまいがちですが…私はまさにガンパレード・マーチの再来を強く感じたのでベストです。ちなみにゲームをクリアしても正直面白かったかというと微妙で、謎が謎のまま残ったりしているんですが、逆にそれがいいんです。芝村裕吏さんの携わる次回作も絶対買います。



ベストストーリー…になりえた感
『ファイナルファンタジーXVI』

いやー、途中までの物語は本当に好きでした。具体的に言うと、バハムートのあたりです。でも、そこからの話がどうも散漫としているというか…。ふわ~っと広がってラストへの収束もあまり感じられず…。個人的には本当に惜しい、好きなFFシリーズだからこそ頑張って欲しかったなあと思うところでした。その辺は別noteで…。



ベスト新規IP
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』

スクエニから発売されたアドベンチャーゲーム。ホラー…ではなく超能力推理バトルロイヤル?みたいな感じでしょうか。ゲーム自体のボリュームはそこまであるわけではなく、インディーゲームっぽさも感じました。ゲームシステムは『街』『428』的な群像劇に、ポイント&クリックとアイテム使用を合わせたような感じです。謎の真相まで進めるのは個人的にはかなり難しく、ヒントがほぼ無いことに対して不満が無かったわけではないですが、それでも間違いなく新規のシリーズとして今後が楽しみなゲームでした。FILE23とタイトルにあることから、きっとシリーズ化も前提となっていると思いますし、これからに期待です。



ベスト趣味広げ
『龍が如く 維新! 極』

本を読んで興味が広がって美術館に行ったり、映画を見て興味が広がって本を買ったり、何らかのコンテンツに関わるコンテンツを好きになることが最近増えたのですが、その点で2023年最も興味が広がったなあ、と思ったのがこの龍が如く維新。学生時代ろくに勉強してこなかった自分にとって、幕末というのは字面でしか知らないような時代だったのですが、それでもここまで(超フィクションであっても)実際の事実になぞった物語を展開されると、興味が強くなりました。そしていくつか日本史の本を買って読むくらいに趣味が広がりました。学校の授業がゲームだったらよかったのにな、と心から思ったゲームでした。趣味が広がって本当に嬉しいです。



ベストグルメ
『DAVE THE DIVER』

2023年もいい食事系(?)ゲームがいくつか出ましたが、その中でも一番食べたいと思ったのはDAVE THE DIVERの寿司。ドット絵で描かれた寿司がシンプルながらインパクトがあるうえ、お客さんが食べている描写がとてもいい。このゲームはドット絵のアニメーションも魅力的ですね。「あっ…寿司食べたい…」という、明確に「ゲームに出てきた食べ物を食べたい」と思ったゲームでした。
また、次点として『Sea of Stras』の料理もとても美味しそうでした。

もろに食べ物をテーマとしたアート系ゲーム『Nour: Play with Your Food』は特に食べたいという気持ちにはなりませんでした。もしかすると、ドット絵というのが重要なのかもしれません。



ベスト新規性
『8番出口』

2023年の年末に急遽ブームを起こした、3D間違い探しというか、違和感感知ゲーム。一見、何の変哲もない地下通路を通過するだけですが、そこに現れるややホラーみのある異変。何らかの異変が発生したら逆に戻ることで先に進み、何も異変が無ければ先に進むという、プレイヤーが違和感に気付けるかどうかが鍵になるゲーム。少なくとも国内ではゲーム実況を中心に盛り上がったように見えました。
何がいいかって、これが何らかのゲームのフォロワーというよりは、非常に新規のゲーム性を感じたところ。おそらく今後、8番出口のフォロワーのゲームが多数出てくると思われます。そういう意味で、楽しい1ジャンルを築いてくれたこの作品はまさに2023年ベストです。



ベストループもの
『In Stars And time』

ループもの、ループを利用したゲームなど広いくくりでいくつかゲームをプレイしましたが、その中でも最高に地獄を味わったループRPGがこのゲーム。
そりゃ確かに、何回でも好きなときに好きな時間へタイムループできるなら最高かもしれませんが、理由もわからず、決まって同じ日の同じ場所にループし、しかももう嫌だと思ってもループが終わらず永遠に同じ日々を繰り返す…この地獄を濃密に体験できるRPGです。
ループしてとある目的を達成するわけですが、もしそれでもループが終わらなかったら。何をどうしても、同じ日の同じ時間に戻ってしまう。仲間は毎回同じ言葉に同じジョーク…気が狂うのも仕方ない地獄。
ループという地獄と、その見事なストーリー。ベストです。



ベスト泥酔
『Drunken way to Home』

ある意味高難易度アクションゲーム…と言ってもいいでしょう。
これは酔っ払いのおじさんを操作し、家まで帰らせるゲームです。
一応、マウスの右クリックで体を右回転、左クリックで左回転、両方押しっぱなしで直進のはずなのですが、そもそも酔っぱらっているのでまっすぐ歩けない。それどころか、まっすぐ立つことすらおぼつかないというイライラ系ゲームでもあります。
で、何が良いかというとその泥酔者特有の挙動。関節どうなってるの?というくらいグニャグニャに泥酔したと思えば、急にキリっとジャンプして立ち上がったり。この行動がまさに泥酔者。泥酔してると思ったら急にビシッと立ち出したりスタスタ歩き出したりの奇行、それがまさに酔っぱらっている人(というか酔っぱらっている自分)を見ているようで、いい特徴捉えてるな…と思ったベスト泥酔作品でした。



ベスト短編
『潮汐少女:現象』

2023年ラストにクリアしたゲームが滑り込み。
1時間もかからないゲームプレイにも関わらず、しっかり心に傷を残すような作品。ゲーム性も薄く、化物語のような演出のビジュアルノベル、といったところでしょうか。
未来、女の子、噂、人間関係。鋭いナイフのような物語とセリフ回し、音楽演出、ビジュアル、それらは尖っていて万人向けでは無いながらも、刺さる人には刺さるであろうゲームでした。私はざっくり刺さりました。



ベスト色気キャラ
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』のマダム

異常な色気すぎて気絶するかと思いました、パラノマサイトのマダム。
この陰のある表情、目つきが魅力的過ぎて今年No.1色気です。
目的のために強い気持ちで行動する、そのどこか冷酷な感じもまた魅力。
めちゃくちゃ好きになりました。



ベストゲーム本
『BRUTUS No.997』

ブルータスのゲーム特集回。芸能人やクリエイター、ゲーム実況者のゲーム話や、ゲーム音楽話、レトロゲームにリメイクして欲しいゲームなど、ゲームに普段触れない人でもついていけるレベルの特集なのが良かったです。
特にインディーゲームに関する特集が凝っていて、紹介形式のカタログブックは保存版と言っていい出来でした。



終わり

ちなみに、ティアキンもプレイしましたが、どうしても武器が壊れるゲームが苦手で。そこに常にストレスを感じてしまうので、結局あまりプレイできていません。
あと、バルダーズ・ゲート3も買ったもののその自由度の高さに逆にハードルをちょっと感じています。完成度の高さは感じるのですが、クリアまで相当時間がかかりそうで,,,。ある程度何をどうしろと指示をもらったほうがいいかも! と思い始めています。というかまだゲームの楽しみ方に気づけていない気がします。

私生活…というか仕事がバチバチに忙しくなってきているので、多分今年はゲームプレイ本数減りますが、それでも龍が如く8やP3リロード、FF7リバース、百英雄伝にサガ エメラルド ビヨンド、聖剣伝説 VISIONS of MANAなど大型で面白そうなのがバンバン出るのでちょっと無理やりにでも時間作って遊びたいですね。


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