加勇田雄介

サラブレッドのハエの会社・ムスカの中の人。 嫌われ者のハエでも、タンパク質危機という土…

加勇田雄介

サラブレッドのハエの会社・ムスカの中の人。 嫌われ者のハエでも、タンパク質危機という土俵では評価が一変するように、モノやサービス、人の評価が一変する土俵を創りたい人です。 過去には「コワーキングサウナ」「サードウェーブ葬儀」「正しいサボり方研修」「PCスーツ」など。

最近の記事

【中の人の葛藤】全員が毎月1日有給休暇を取得する制度は、本当に「子持ち様」対策なのか?

「ストレススキャン」や「ハカルテ」などのヘルスケアアプリを提供するDUMSCOの加勇田(カユダ)です。 制度設計に関わった「なんとなく休暇」が、ハフポスト日本版にて、子持ち様対策事例として紹介されました。 公開数時間後には、Yahooトピックス入り、コメントは5000件を超え、X(旧ツイッター)でもトレンド入りしました。 ありがたいことに、その反響で、数日でいくつかのメディアから取材依頼を頂いていますが、その度にとても葛藤し、時にお断りしたこともありました。 その背景に

    • 「入場料1500円の本屋」が評価される理由は、ハエが教えてくれる

      六本木交差点からほど近い場所にある、入場料1500円の本屋「文喫」。 オープンから1年経過した今でも、メディアの評価は上々ですが、こういった数々の評価は、文喫を「書店」と言い切った時点で、ある程度勝ち得ていたのではないかと思っています。 日販、入場料を取る書店が大入り「本はまだ売れる」 利用したことがある方は分かるかもしれませんが、文喫には「1日1500円で使い放題のコワーキングスペース」という顔もあります。 つまり、自分をどの「土俵」に位置づけるかという点で、文喫には「

      • 母はSDGsを知らない

        不安になって、母にLINEをすることがある。 「ねえ、SDGsって知ってる?」と。 取材や登壇などに日々対応していると、始まる以前から共通言語ができていることがある。 たとえば、先日ムスカも登壇させて頂いた朝日地球会議。 「持続可能な未来」がテーマになっているだけに、おそらく来場者の殆どはSDGsに関心があったし、その前提でパネルディスカッションが始まる。 ハエという新たな資源を活用して、肉や魚を食べられる未来を残すことを目指すムスカにとって、ホームな環境であり、自分たち

        • PRという名の十字架。

          「何を言うか」よりも「誰が言うか」日経新聞をはじめビジネス誌を見ると、今日も数多くの経営者が登場します。 メディア側も数多くの経営者へ取材依頼をしますし、それを仕掛ける側の企業のPR関係者も、まずは経営者を取材にねじ込もうとします。その理由は単純です。 世の中「何を言うか」よりも「誰が言うか」が重要で、企業の中でもっとも「誰が」に当てはまるのが、経営者だからです。 平社員と社長では、同じ言葉でも言葉の重みが違いますが、メディアはその「重み」を欲しているからこそ、経営者への取

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          事件を日常にするために、ハエの会社・ムスカに転職しました

          32歳のおっさんが、暫しのモラトリアム期間を経て、ハエの会社・ムスカに転職しました。 ハエの会社??45年1100代選別交配を繰り返したサラブレッドのハエを活用して、畜産糞尿などの有機廃棄物を飼料と肥料に変える技術で、事業化を目指す会社です。 某ジブリ映画の某大佐は「見ろ!人がゴミのようだ」と言いましたが、ムスカの事業は「見ろ! ゴミが宝のようだ!」です 得意技に安住していた自分への嫌悪感なぜ転職したの?という質問に、一言で答えるのであれば「得意技に安住していた自分への嫌

          事件を日常にするために、ハエの会社・ムスカに転職しました

          共感する才能、共感しない才能

          日経新聞にPR TIMESの、こんな広告が掲載されました。 PRのピーは、パッションだ。 あなたが生み出す、情熱。あらゆるプロジェクトは、そこから動き出す。 私たちは知っています。 そのひとつひとつの発表の裏側に、悩み、ときに、勇気を振りしぼり、 励まされ、助けられ、希望や信念を胸に、 一歩ずつ、前に、進んでいった人たちがいることを。 見えない努力と同じくらい、見せるべき努力があることを。 私たちが届けたいのは、そこにある「情熱」だ。 夢中になれる、情熱がある人の言葉

          共感する才能、共感しない才能