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コインチェック流・マーケター全員がデータ分析出来る組織とは?

コインチェックを開始し約5年経過しました。創業当初は、和田と2人でやり始め、全てを2人で分担していました。

しかし、今では従業員が168名となり、創業者が細かく全て決めるフェーズから、メンバーに権限を委譲し、メンバーが自律的かつ主体的に意志決定するフェーズへなってきました。

昨年1年の私の仕事の1つは、この組織・環境作りだったような気がします。

コインチェックでは、エンジニアでなくても、定量的にデータで評価し改善し続けることを重視しています。

先日、マーケティン部の若手メンバーが、マーケティング部の組織について講演してきたので紹介いたします。

コインチェックでは、現在、1名のみに限られてしまいますが、マーケティングメンバーを募集しています。noteを読んで興味持っていただけたら気軽にご応募いただけたら幸いです。Twitter DMも解放してますので、私に直接DMでも大丈夫です。



以下 メンバーの講演です。

発表テーマ

発表のテーマは以下の2点です。

・コインチェックのデータ活用戦略
・非エンジニアがデータ分析をどのように学び、何を得たか


コインチェックの4つの特徴

コインチェックはエンジニア主体の会社なので、マーケターであってもエンジニアとのコミュニケーションは必須になります。

急成長に伴う組織の拡大や上場企業のグループ化によって、コンサル出身、大手商社出身、大手IT企業出身など、様々な価値観を持った人と協力して、仕事を進める力が必要となってきました。


データ分析データベースを導入した経緯

組織の変化によりデータの民主化が求められるようになりました。数名のエンジニアのみのチームから組織も急拡大。一方、非エンジニアが主体的にデータを取得する環境がありませんでした。

また、データ分析用データベースも無く、重いクエリをたたくとサービスの安定稼働に影響があるため気軽に分析できない状態。

さらに、マネックスグループ化などで意志決定者が増え、説明責任が伴う機会が増えてきました。これまでのような「少数の同じ感覚を持った人たちでスピーディーに意志決定する」フェーズから、「異なる感覚を持った多くの人たちに、論理的かつ定量的にデータで説明を行い意志決定する」フェーズにフェーズチェンジしました。


データベース統合前の課題

しかし、社内は、依然として、データを集めない、まとめない、把握しないというサイロあるある状態でした。そして最も重要なデータベースのデータが、マーケティング部や、モバイルアプリ開発チーム内に行き渡らない環境でした。

マーケティング部ではアプリインストールまでしか追えず、売買履歴を活用したプッシュ通知等の企画ができない。モバイルアプリ開発チームでは、アプリログを売買履歴に紐付けて分析することができませんでした。またWEB開発チームでは、各部署からいろいろなデータエクスポート、分析要求が集まってしまい、ユーザー向けのサービス改善にあてる時間が避けず、組織全体として生産性の低下もみられていました。


データベースの統合、各所にデータを行き渡らせる

組織において、データは血液のようなものです。一度、データをデータ分析データベースに統合し、各プロジェクトや組織へデータを行きわたるように設計しました。


データベース統合後の組織

コインチェックでは、各プロジェクトリーダーが自ら成果責任を持ちます。そのために自ら分析を行い、人を巻き込みながら常にPDCAを回す必要があります。データの民主化が行えたからこそ実現している組織だと思います。


データを活用する上で大切なこと

P&Gではないですが、Consumer is Boss です。TO C サービスだからこそ、常にこの視点を持つ必要があります。データによる提案はマストですが、データだけで意味を成しません。なぜそのデータが有効であったのか、お客様視点に立つことがもっとも大切です。でなければ今後の再現性がありません。

また、従業員であってもPL目線/長期的を持つ必要があります。逆に言えばこの視点を持ってないと、組織の中で活躍することができません。


合理的なマーケティング部であるために

コインチェックでは、常に合理性を持った提案が求められます。そのためには自らの考えだけではなく、ファクトに基づいた行動が常に求められます。逆に合理性が担保される職場の為、ファクトに基づいた提案と実行力があれば年齢や年次に関係なく何で行うことが可能です。


仮想通貨業界におけるマーケッターの役割とは?

仮想通貨ビジネスは、学問の総合格闘技と言われており、テクノロジーだけでなく、経済、金融、法律の知識も求められます。マーケターだからこそ市場の理解は必須であり、まずは業界について理解する必要があります。加えてマーケターはSQLやタグの実装等も学ぶ必要があり、主体的に学ぶ能力が必須になります。


1名限定・コインチェックでマーケティングメンバーを募集中です。

コインチェックは、主体的に動きたいマーケターにとって非常に面白い環境です。LINE、楽天、YAHOOなどの大手が参入してくる中でどう勝つか。スタートアップならではの方法で、合理性と主体性を軸に挑戦したい方からの応募お待ちしております!


登壇の詳細はこちらにもレポートされています。ご参照ください。


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