「ドジャースの32年ぶりのワールド・シリーズ制覇」で思ったいくつかのこと

現地時間の10月27日(火)、大リーグの2020年ワールド・シリーズの第6戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャースがタンパベイ・レイズを3対1で破り、1988年以来32年ぶり7度目となるワールド・チャンピオンとなりました。

2013年以降、毎年ナショナル・リーグ西地区を制し、2017年、2018年と連続してリーグ優勝を遂げているドジャースながら、カーク・ギブソン選手が第1戦で劇的な逆転本塁打を放った1988年を最後に球界の頂点の座から遠ざかっていました。

今回は、2014年から怪我に見舞われることが多くなり、レギュラー・シーズン中は安定した成績を残しながら地区優勝決定戦以降の戦いでは勝負弱さが垣間見られた主戦投手のクレイトン・カーショウ投手がワールド・シリーズの第1戦と第5戦に登板して勝利し、今季ボストン・レッドソックスからドジャースに加わったムーキー・ベッツ選手が攻守にわたる活躍を示すなど、選手層の厚さを遺憾なく発揮することが出来たと言えます。

特に、第1戦の5回裏にベッツ選手が2回、コーリー・シーガー選手が1回盗塁を行い、1912年のニューヨーク・ジャイアンツ以来108年ぶりに「1イニング3盗塁」というワールド・シリーズ記録に並んだことなどは、デーブ・ロバーツ監督の采配も勘所を押さえたものとなっていました。

ところで、かつてドジャースは1955年、1966年、1977年、1988年と「ゾロ目の年に強い」などと言われたものです。

その後、1999年、2000年、2011年はいずれもワールド・シリーズへの進出はなりませんでした。

しかし、今回のワールド・シリーズ制覇によって、2022年には久しぶりに「ゾロ目の年に強いドジャース」という話題が聞かれることになるかも知れません。

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of the Los Angeles Dodgers and Its Victory at the 2020 World Series (Yusuke Suzumura)

The Ls Angeles Dodgers defeated the Tampa Bay Rays at the 6th Game of the 2020 World Series and became thee World Champion on 26th October 2020. In this occasion I express miscellaneous impressions of the victory of the Dodgers.

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