12月3日（土）の本欄でもお伝えした通り、ロバート・フィッツ、ビル・ナウリン、ジェームズ・フォーの各氏の編纂した書籍"Nichibei Yakyu: US Tours of Japan"の第1巻がアメリカ野球学会（SABR）から刊行されました。

本書は、1872年に野球が日本に伝来してから150年となったことを記念して、1907年に始まる米国の大学野球や大リーグの来日の歴史を辿るもので、第1巻は1907年から1958年までの様子が取り上げられています。

序文は、大リーグの前コミッショナーであるアラン・セリグ氏が寄稿し、野球を通した日米の文化交流や両国の野球の将来について、意義深い視点を提起しています。

私も、"Declaration of Victory: The Meaning and Achievements of the Stanford University Baseball Team's 1913 Tour"と題する論文を寄せ、1913年に来日したスタンフォード大学野球部の日本での足跡と野球を通した日米両国の青年の交流への貢献を検討しました。

今回は冊子版と電子書籍版の2種類が刊行されており、詳細はSABRの公式ウェブサイトでご覧いただけます。

*アメリカ野球学会
https://sabr.org/latest/sabr-digital-library-nichibei-yakyu-us-tours-of-japan-1907-1958/

<Executive Summary>
Book Announcement: Nichibei Yakyu: US Tours of Japan (Yusuke Suzumura)

The book "Nichibei Yakyu: US Tours of Japan" edited by Robert Fitts, Bill Nowlin, and James Forr is published from SABR on 14th December 2022. I contributed an article named ""Declaration of Victory: The Meaning and Achievements of the Stanford University Baseball Team's 1913 Tour".