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猫たちのそれからのそれから。

我が家の猫たちについて書いてからしばらく経った。何も書かなければ平穏なようだけど、実際のところはいろいろとありすぎて、noteに書いている余裕がなかったというのが実情。

さて、子猫たちはこの11月6日で生後4ヶ月。あっという間におおきくなった。先週、動物病院で体重をはかってもらったら、2.00キロと2.25キロだった。我が家に来てから、なんと3倍以上。

結局、子猫たちは正式譲渡が決まって、それぞれ我が家の一員になった。名前は先に来たシャムミックスが”あずき”、あとから来た茶トラが”もみじ”。だけど実際は、「アズ」「モミ」と短縮されたり、「アズやん」「モミやん」と落語の登場人物みたいな呼びかたをされている。

それにしても、彼らのわんぱくっぷりがとどまるところをしらない。遊びはいっつも取っ組み合い。体が大きくなるにつれて、その激しさは増すばかり。

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ごはんは奪い合いだし、片方がトイレ中でも容赦なく突っかかる。詳しくは書かないけれど、それでリビングが大惨事になったことも・・・。

これはオス同士だからなんだろうか。メス同士の先住猫のあそびはここまで激しくはなかった。”あずき”と”もみじ”はケージからは脱出をはかるし、子供部屋に閉じ込めてもあの手この手で脱走する。脱走したが最後、家じゅうを走りまわる。

ついさっき、ポトスの鉢が落とされ・・・(泣)

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巻きこまれた古生代の化石いり石灰岩の器も割れた(泣泣)。

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そんなだから、先住猫たちの心もなかなか休まらない。

とくに”もみじ”のほうは、先住猫にも興味津々で、相手のことなんてお構いなしとばかり突進する。はじめ”あずき”だけが来たときは距離を縮めようとしてくれた”みゅー”も、すっかり子猫たちに敵対するようになった。これは良くない。

9月後半のnoteでは、先住猫”みゅー”の体調変化について触れた。動けなくなったのは、やはりストレスだったのか。またもうひとつ、いやふたつ、心配なことがあった。

喉になにかが引っかかったような仕草が目につくようになった。いままでの6年間にはなかったことだ。咳をして、吐きそうでもなにも吐かず。かといって、口のなかを簡単に見せてくれるわけではないから、わたしたち飼い主にはそれ以上の状況が把握できない。

数日間つづいたので、動物病院で診てもらった。麻酔をかけての診察。扁桃腺が腫れているとのこと。かかりつけ医は眼が専門ということなので、呼吸器の専門医にも写真を見てもらっての結論だった。念のための病理検査は「所見なし」。そこはひと安心だ。

下の写真は、妻が撮らせてもらった”みゅー”の喉。舌を金具でおさえられていて、両側に扁桃腺が見えているという。

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今回の話で獣医さんにもそれぞれ専門領域があることを認識できた。

考えれば当然のことだけど、動物病院は全般を診る。人間のように耳鼻科とか内科とか皮膚科とかの細分化はされていない。そのうえ犬でも猫でも杓子でも、人間以外のすべての動物が対象。確かにひとりの獣医さんではカバーしきれないところがありそうだ。その獣医さんの専門がなにかよりも、ほかの獣医さんとのつながりの広さこそ重要なのかもしれない。

閑話休題、野良出身の飼い猫の場合はヘルペスをはじめウィルス感染が疑われるらしい。しかし、生後まもなく保護した”みゅー”もそうなのだろうか。原因はよくわからないまま、鎮痛薬を処方されて様子をみることになった。

薬のおかげか”みゅー”のこの症状はおちついたのだけど、ほどなくしてこんどは目のまわりが腫れはじめた。

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動物病院で処方された点眼薬で、なんとか腫れはひいた。動物病院の所見ではアレルギーかもしれないとのこと。血液検査などはしていないから、これは獣医さんの経験からの判断だ。

そうか、猫にもアレルギーがあるのか。もしかして子猫アレルギーか?!

いままでほとんどなにもなかった”みゅー”が、たてつづけに病院にかかることになった。いずれも子猫たちが来てから。状況証拠的に、子猫たちが来たことによるストレスが関係していないはずはない。

いまは、まず”みゅー”が最優先。とくに一番なつかれている妻はそのように振る舞っている。仕事から帰るなり、しばらくは”みゅー”につきっきり。”みゅー”がリビングに来るときには、子猫たちをケージに入れる。もしくはリードでつないで行動範囲を制限するようにした。

おかげで以前よりは子猫たちとの距離が近づいた・・・ような気はする。

でも、油断はできない。ネットをみていると、先住猫とうちとける場合は割と早い段階がおおそうだから、我が家の場合はずっと不仲のままになるんだろうか・・などと不安になる。

もう一匹の先住猫、”もか”はどうか。

はじめこそかなり警戒していたものの、気がつけば”みゅー”よりも子猫たちと打ち解けた感じがする。いや、打ち解けたのではなくて慣れただけかもしれない。子猫が出てこようと、ちょっかいを出されないかぎりは無視しているようだ。

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これはキャットタワーの各段に仲良く(?)のる”もか”、”あずき”、”もみじ”の3匹。どうやらこの順序ならおおきな諍いは起きなさそうだ。

どうも”あずき”は猫界の挨拶ができているようだ。いまはとくに先住猫たちとのめだったトラブルはない。近すぎず遠すぎず、といった距離感を保てているか。

いっぽうで、”もみじ”のほうが何かと問題児。上にも書いたとおり、容赦なく先住猫にもとびかかるのでトラブルになる。さっきの写真では仲良くならんでいたキャットタワーでも、”もみじ”が近づくと猫パンチが飛んでくる。

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猫の多頭飼育、それもある程度先住猫が成長してからの子猫たちの受け入れは、なかなか思うようにゆかない。

この状況になってから3ヶ月。子猫の成長はもちろん顕著だけど、それ以上に気をくばっているのが先住猫のメンタル面。とくに身体症状があらわれた”みゅー”は心配だ。でも、比較的平穏にしている”もか”だって、ストレスを感じていることだろう。

そういえば、最近”もか”には脱毛があった。これはきっとストレスのあらわれ。”もか”はわたしによくなついている。もっとていねいにご機嫌とりをしたほうがよさそうだ。

話かわって、壊れてしまった化石入りの小皿。下の写真のように、工作好きの次男坊が接着剤で直してくれた。なぜかオクラの種が入れられている。

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余談ついでに、このオクラ、昨日スケッチで描いたとおり。絵の題材にと大きく育ったオクラをもらったので、そのまま放置していたら種が収穫できた。オクラがこんなふうになるなんて知らなかった。次男坊はオクラの栽培をしたいと言っている。

さて、話を猫にもどす。

ソーシャルメディアでは、たくさんの猫を飼っているユーザーさんたちが賑やかな画像や動画をアップロードしている。いつの間にか、わたしも多頭飼育に親近感をもって、そうしたネコ画像ネコ動画をよく観るようになった。

しかし、その影には多頭飼育ならではのストレス問題が隠れているような気がする。よく観るユーザーの動画の猫同士の関係に注目するようになった。あ、この子はいつも離れたところにいるな、とか、その程度だけど。

・・・わたしは、ほかの多頭飼育家庭にもおなじ悩みがあるのを探して安心したいのかもしれない。

食い意地のはった我が家の子猫たち。先住猫のフードも勝手にあさり、暴れまわってお皿やら何やらを破壊する。ふとエドワード・ゴーリーの『うろんな客』を思い出した。

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エドワード・ゴーリーが多くの猫たちに囲まれて暮らしていたのは有名な話。その事実を知ると、この『うろんな客』の発想の源がどこにあったかがわかるような気がする。

最後のページでは、このはちゃめちゃな”うろんな客”が来て17年経ったことが明かされている。そして状況はそのままであることも。なんの救いもないところがゴーリーらしい。

さあ、我が家の猫たちの関係はどうなるだろう。ゴーリー作品のように救いがないとは思いたくはない。オクラだって、あんなふうに種がとれるなんて思いもよらなかった。きっと予想外に好転してくれるにちがいない・・・と期待しておこう。


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