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元営業と元エンジニアが、新規事業のUX設計をガンガンやっている話

この記事は2018-08-30にクラウドワークス デザイナーブログにて執筆公開されたものです。

こんにちは!UXデザイナーの小阪です。

先日、メルカリ社 Innovation team主催の「Design Sprint and Rapid Prototyping with メルカリ」というイベントにいってきました。「デザインスプリント」という単語だけは聞いたことあったのですが、実際にGoogleやメルカリがどのように実践しているかが知れてとっても勉強になりました。素早く仮説立てて検証できる体制を作っていきたいものです。

さて、この5月にUXデザイングループにジョインしてから早3ヶ月。最近1ヶ月は新規事業のUXデザインをおこなっています。発端はこちら。

日本最大の金融機関である三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社JapanDigitalDesign社(以下、JDD)と一緒に合弁会社「クラウドマネー」が設立されました。
クラウドマネー社は、両社からのメンバーで構成されてます。

そんな連合チームで、「金融×働く」の新しいプロダクトを準備中です。

私はクラウドワークスのUXデザイナーとして、クラウドマネー設立前からユーザーインタビューをしていましたが、サービスの初期UXデザインをするにあたり、三菱UFJフィナンシャル・グループから参画している角田(つのだ)さんと一緒にUXデザインをやることになりました。

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角田さん(写真=左)は銀行系エンジニア。UXデザインは未経験。
私(写真=右)もUXデザイナーになってから、まだ3ヶ月。

そんな二人の、UXデザイン奮闘を、角田さんと一緒に振り返ってみました。

対談〜UXデザインワークショップ振り返ってみて〜

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小阪「急な対談のご依頼、ご快諾いただきありがとうございます!」

角田「いえいえ、全然だいじょうぶっすよ」

小阪「ありがとうございます!それではまず、角田さんの経歴について改めて教えていただけますか?」

角田「大学を卒業してから地方銀行に入行して最初は営業として約3年働いていました。お客様のところにいって融資の提案をしたりとか。その後、システム部門に異動になり11年ほど開発に携わってました。プログラマーから始まって、SE、開発の企画まで幅広くやってましたね。昨年末にJDDに出向して、この春にクラウドマネー立ち上げメンバーに選ばれました。」

小阪「それまでUXデザインとか、人間中心設計とか聞いたことありましたか?」

角田「『人間中心設計』触れたことも聞いたこともございません(笑)。」

小阪「ですよね(笑)。僕も人間中心設計という言葉はUXデザイングループに来てから初めて知りました(笑)。初回の顔合わせのときに人間中心設計の説明させていただいたと思うのですが、銀行でエンジニアされている時と比較して、どんな印象でしたか?」

角田「銀行って、他社でやっているサービスとかベンダーさんが用意してくれるものをベースにサービスを考えるけど、(人間中心設計は)純粋にユーザーのことを考えて、ユーザーのためにプロダクトを作ろうという考え方なので、今までとは180度考え方が変わりました。でも、これが正しい姿勢だと感じました。」

小阪「わかります!僕も同じ印象でした。今回、人間中心設計に沿って、プロダクトの方向性を決めるためにチームメンバー全員でワークショップをおこないましたね。前段としてユーザーインタビューとペルソナ作成はやっていたので、その結果をシェアした上での、「ユーザー体験を描く」という作業。その準備を一緒にやっていただいたわけですが、実際、やってみてどうでした?」

角田「やってみて、『難しい』の一言ですね(笑) そもそも、どんなことを考えればいいユーザー体験が作れるかわからなかったので、そこから考えましたよね。僕らとしては、ペルソナの課題を前提にそこから「①目指したい世界観」と、世界観を実現するための「②提供価値」、その価値を享受できる体験を具体化するために「③6up sketches」や「④カスタマージャーニーマップ」をチーム全員で一緒につくりましたね。そもそも上記の4フレームでやるということから決めて、それぞれのワークの詳細設計などなど…ワークショップ本番以上の時間を準備に費やしましたね。参加者みんなが同じ目線でユーザーのことを考えられるようにすること、ファシリテート方法、議論を正しい方向に導かなければならないプレッシャー、などすべてがただただ難しい!」

小阪「そうでしたねー。先輩UXデザイナーにアドバイスもらいながら、理想のユーザー体験をつくるためにやれるだけやりましたね。カスタマージャーニーマップまでつくったら、主にUIデザイナーといっしょにペーパープロトタイプに落としたり。それはまさに今やってますよね。」

角田「やってますねー。理想の体験(カスタマージャーニーマップ)を見ながら、それをちゃんと体験できるように一つひとつUIに落としていく作業は本当に楽しい。」

小阪「今回のUXデザインをするにあたり、FOLIO広野さんのブログに書かれている『みんなでちゃんと企画する』ということを重視してましたよね。できたばかりの新会社、初対面のメンバー、経歴もバラバラ、プロダクトイメージもバラバラ。だからこそ、全員が参加感を持てて、同じイメージを共有できるワークショップが必要だったと思ってます。」

角田「ですね。だから各メンバーが議論しやすいように、世界観や提供価値などの意見を付箋に書く時のフォーマットまできっちり決めましたよね。あれのおかげで、活発かつ進みのいいディスカッションになったかな。」

小阪「そうですよね、意見だしフォーマット決めておくのはまた今度やるときも続けたいですね。さて、これまで二人でUXデザインやってきましたが、つい先日角田さんはPOに役割変わりましたよね。UXデザインやってみて、得られたことって何かありますか?」

角田「プロダクトの仕様優先順位をこれから決めていくことになると思うんですけど、常にユーザー体験を意識した優先順位付けをする意識が付いたと思います。法制度などを含めた色々な制約があるけど、ユーザー体験は最も大事にしたいと思います!」

小阪「僕は制約を極力考えないように理想のユーザー体験考え続けるのでぶつかるかもしれないですが(笑)、今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました!」

角田「こちらこそ。ありがとうございました!」

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まとめ

UXデザイングループに異動して来た3ヶ月前、まさか自分が銀行員の方と一緒にUXデザインをすることになるとは思ってもいませんでした。クラウドワークスは非連続な成長を目指しているため、本当に何が起こるかわからない。今後もこのような話は出てくると思います。

私もこの3ヶ月で、既存・新規サービス問わず、ユーザーインタビュー20名、ユーザビリティテスト5名、ペルソナ作成、カスタマージャーニーマップ作成、ペーパープロトタイピング、UXデザインワークショップなどなど、数多くを経験してきました。スピード感持って成長できる環境かと思います。変化や、色んな経験を積むことを楽しめる方にはおすすめです。

今後もデザインやプロダクト作りについて発信していきますので、
クラウドワークス デザイナーブログと、
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