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2022カタールW杯を終えて -新しい景色と現在の感情-

2022カタールW杯が、アルゼンチンの優勝で幕を閉じた。

森保ジャパンは日本サッカー界として4度目のベスト16突破の機会を得たが、その壁はまたもや越えることができなかった。

そして先日、森保監督の続投が決定した。契約期間は4年で、2026アメリカ/カナダ/メキシコによる共同開催のW杯までである。

現在感じている感情をありのまま書き連ねていきたい。

※普段サッカーを見ない人にもわかるように書いているので、フットボールをよく知っている人は読みにくく感じるかもしれません

2018ロシアW杯

4年に1回のW杯を語るには、過去大会を振り返らずにはいられない。それぞれの大会はストーリーとして繋がっている。
全ての大会を振り返りたいところではあるが、長くなってしまうので2018ロシアW杯を振り返りたい。

ロシアW杯の振り返り

2018年4月9日、開幕が2か月後に迫った段階で日本サッカー協会は当時の監督だったハリルホジッチ監督を解任する決断を下した。理由は選手たち(主に本田圭佑)との確執である。後任には当時日本サッカー協会技術委員長の西野氏が就任。他国が4年間をかけてチームとして積み上げてきている中での大会直前での監督交代は状況としては最悪と言っていいだろう。

本田圭佑は2022年12月14日には自身のYouTubeチャンネルのライブ配信でハリルホジッチ前監督に関して
「全然相性が合わなかった。問題だらけだったと思いますよ。」と発言している。
本田圭佑YouTubeチャンネル 『Keisuke Honda / 本田圭佑』より

2010南アフリカW杯、2014ブラジルW杯で軸としてた本田をスタメンから外し、香川を軸としたチーム構成で臨んだ。
初戦の相手は、奇しくも2014ブラジルW杯で2点差以上で勝てば決勝トーナメント進出の可能性があったグループリーグ3戦目で1-4と大敗したコロンビア。香川のPKで先制し、一時はキンテロのFKで追いつかれるも、途中出場の本田のCKを大迫が頭で合わせて勝ち越し。4年前の雪辱を果たす形で最高のスタートとなった。
2戦目はセネガルに2-2で勝ち点4とし、負けても他会場の結果次第では決勝トーナメント進出という条件で3戦目のポーランド戦に臨んだ。3戦目の戦い方については日本中からの批判を浴びながらも、過去では1度も成し遂げていなかったであろう "最高の状態" で2010南アフリカW杯ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。
そして日本サッカー史を塗り替えるべく望んだR16ベルギー戦。当時史上最強との声もあがっていたベルギー相手にまさかの後半に2点を先制。目の前に新しい景色が見えかけたものの、ロストフの悲劇とも称されている、連続での3失点を喫しての劇的逆転負け。2010南アフリカW杯以来、掴みかけた新しい景色は目前で消え去った。

3戦目で確信した西野監督の経営者として資質

2018ロシアW杯で個人的に最も衝撃を受けたポーランド戦については触れておきたい。

当時の状況をおさらいしておこう。

グループH 2戦目終了時点での順位表
上位2チームが決勝トーナメント進出
日本の決勝トーナメント進出条件

日本は引き分け以上で自力での決勝T進出が決定。負けたとしても、同時にスタートする他会場の結果によっては可能性があるというかなり有利な状況であった。初戦でコロンビア相手に勝利し勝ち点3を得ていたことがどれだけ大きなことかがわかる。

両チーム通じて試合が動いたのは59分、日本×ポーランドの方だ。ポーランドが先制点を奪う。しかしポーランドはこの試合結果に関わらず既に敗退が決まっていたことは前提として頭に入れておきたい。
次に動いたのは74分、セネガル×コロンビア。コロンビアが先制。

この時点での状況を整理しておきたい。
まずは順位の決定方法を理解しておく必要がある。
優先順位が高い方から順に以下のようにレギュレーションが決まっている。

  1. 勝ち点(勝利:3 / 引き分け:1 / 負け:0)

  2. 得失点差(例. 2-1で勝利した場合:+1 / 1-4で負けた場合:-3)

  3. 総得点(全試合での合計得点数)

  4. 当該チームの対戦結果(上記1~3で順位が決まらない場合は直接対決の結果で決定)

  5. フェアプレーポイント(イエローカード:1ポイント / レッドカード:4ポイント)

  6. 抽選

ちなみに、5. のフェアプレーポイントはロシアW杯で初めて採用された新たな規定である。

試合前の時点でのフェアプレーポイントは、日本がイエローカード3枚による3ポイント、セネガルがイエローカード5枚による5ポイントであった。
コロンビアが先制した74分時点では、日本は66分に槙野が受けたイエローカード1枚をプラスした4ポイント、セネガルは51分に受けたイエローカード1枚をプラスした6ポイント。
つまり、セネガルと引き分けていた日本にとっては優先順位の1~4で並び、5. のフェアプレーポイントでリードしている状況であった。(フェアプレーポイントはポイントが少ない方が順位が上)

74分時点での順位表
上位2チームが決勝トーナメント進出

西野監督はここで覚悟を決める。82分に最後の3枚目の交代カードに守備的なキャプテン長谷部を選択。攻撃的な武藤に代えての投入だった。
長谷部からピッチの選手たちに西野監督の戦略を伝え、選手たちはそれを遂行。それは負けている状況であるものの、リスクを冒して攻撃することなく、このまま試合を終わらせるというものだった。

大ブーイングの中、試合は終了し日本の決勝T進出が決定。しかし実は、西野監督のとった戦略には決勝T進出だけでなく、とんでもないオマケがついていたのである。これにはかなり痺れた。スポーツバーで、はちゃめちゃになりながら観戦していたが、周りの大人たちが状況を掴めてない中でスタメン発表時から西野監督の覚悟が見えていた私としては相当な衝撃を受けた。
当時のTweetに詳細を連ねているので興味を持った方は是非見て欲しい。

この一戦は、派手な試合でもなく、負けた試合でありながらも後世語り継ぎたい一戦である。

日本サッカー界の積み上げ

1993年のW杯アジア最終予選「ドーハの悲劇」。勝てば日本サッカー初のW杯出場が決まる残り時間わずかのところで、ベンチのオフト監督からの指示が伝わりきらず同点ゴールを許しW杯初出場の夢は途絶えた。当時の日本のサッカーには時間をうまく使って試合を終わらせるという発想がなかったのである。
3戦目のポーランド戦では、負けても勝ち上げれるという状況で日本代表チームが冷静に判断し、批判を覚悟でこれを受け入れ次のステージへ進むことができた。結果としてR16でベルギーに敗北したものの、総合的に得られたものを考えると、その決断が正しかったかどうかは明白だろう。
四半世紀が過ぎ、日本サッカー界は確実に成長したと言えるだろう。

そして、西野監督のバックグラウンドについても周知しておきたい。
1996年アトランタ五輪で監督を務めていたのが西野監督である。「マイアミの奇跡」という言葉を聞いたことがあるだろうか。これはアトランタ五輪で強豪ブラジルを撃破したことを指す。しかし、2勝しながらも得失点差で結果的にグループリーグ敗退に終わっている。勝ち残らなければ意味がないというグループリーグにおける最大のテーマを誰よりも知っていたのが西野監督だったのである。


2022カタールW杯

衝撃を与えた初戦ドイツ戦

前半終了時点で友人に対してこのようなやり取りをしていた。

ドイツ戦前半終了時点の友人とのLINE

具体的にどういうことか書いてみたいと思う。

両者の戦術的な細かい面は沢山語れるにしろ、ここでは言及せずにわかりやすい表面的な内容としたい。

我慢してあえて修正しなかった前半
前半は日本があきらかに上手くいっておらず、機能していなかったことは普段フットボールを見ない方でも明白にわかっただろう。それは開始15分でわかるほどだったと思う。いわゆる手も足も出ない状態。33分に失点すらしてしまい、それなのに一方的な展開が続いて、SNSでも不満意見だらけだったし誰もここから逆転することなんで想像できなかったであろう。
しかし私は静観していた。これはドイツがどれだけ強いかを知ってたからだと思う。W杯開催前から一番難しい相手はドイツだと言っていた。そのドイツ相手にあの展開で前半1失点に抑えた。これは個人的には勝利に値するレベルの結果だった。この時点で1つの博打に勝っていた。
そして何よりも賞賛すべきは、後に実行される采配をドイツ陣営に予測させなかった点であると私は考えている。あそこまで一方的な試合となった場合、もちろん前半の途中で修正すべきではあると思う。しかし森保監督はそれをせず、名将ハンジフリック率いるドイツ側に油断を作らせた。正直その時の私は単に森保監督は修正力がないので、そうするしかなったと思っていた。後に思い知らされることになるが、現実は違った。

度肝を抜かれた後半の森保采配
森保監督は修正力が低く、試合をがらりと変えるようなことができる監督ではないことは4年間で証明されていた。しかし、本番でまさかの采配を見せる。これは私も想定していなかった。
4-2-3-1から3-4-3へとシステム変更を行った。3バックはオプションとしては持っていたものの、ほとんど試したことがない形であり、カタール入りしてからのセッションでも練習していなかったことで、選手たちも驚いたということが大会後の選手たちのインタビューから判明している。それを本番で実行してきた森保監督には驚いた。さらにそれだけでなく、システム変更に伴ってあり得ない人選をしている。それは大会通して話題となった三笘をWB(守備的ポジション)で使った点だ。三笘は攻撃的な選手なので、本来は1列前で使う選手である。ましてや圧倒的な攻撃力を持つドイツ相手には三笘をWBで起用するのはリスクが大きすぎる。WBは攻撃的に活用することもできるが、強豪相手に押し込まれる展開でWBに攻撃的な選手を活用するのはナンセンスであると捉えるのが普通である。
これに応えたのが長友に代えて57分に投入された三笘だった。攻撃では違いを作れる選手となり、守備でも対人で世界トップクラスに対しても対等に戦えることを示した。WBとして懸念されていた守備において、見ている側が安心できる動きを見せた。その後71分に守備的な田中に代えて攻撃的な堂安、守備的な酒井に代えて攻撃的な南野を投入。鎌田をボランチの位置に下げたものの、もはや6トップともとれるフォーメーションをとり、前半とは全く別のチームになったのである。
結果はご存知の通り2点を奪っての逆転勝ち。世界に衝撃を与えるジャイアントキリングとなった。

この後半から圧倒的に畳みかける戦略/戦術は、"ジャパンタイム" "カミカゼタイム" とも呼ばれた。
これは今大会から新たな競技規則となった5人交代制の中で森保監督が発明した戦術だということが大会後には語られることとなる。

選手たちの落ち着き
ドイツ戦の逆転勝利の裏には選手たちの落ち着きがあった。その要因は、アルゼンチンに逆転勝利をしたサウジアラビアである。サウジアラビアは前半に失点しながらも、後半に2点を奪っての逆転勝利。このジャイアントキリングが、先制されても勝てる可能性があるという心持ちを作っていたとインタビューで日本の選手たちが語っている。

まぐれではないと世界に示したスペイン戦

森保監督のさらなる成長が見えた采配
ドイツ戦の文章の中で、森保監督は修正力がない監督であり、ハーフタイムには動けるものの前半途中や後半途中でのリアルタイムな変化への対応力がない旨を記載していた。コスタリカ戦でもそれは露呈していただろう。しかしスペイン戦では成長を見せた。
1点ビハインドとなっていた前半30分過ぎ、田中をパウトーレスの位置まで上げる方針をとった。浮いていたペドリとガビを板倉と谷口に捕まえさせることで前半途中で守備が目に見えて改善された。
そして後半はドイツ戦の再現となる、"ジャパンタイム" の到来である。瞬く間に2点を奪い逆転した。
この試合で個人的に最も衝撃だったのは冨安の右WBでの起用だった。
ルイスエンリケは逆転を許した後に得点を目指すため日本から見て右サイドにアンスファティとジョルディアルバを投入。それに対応したのが森保監督の冨安の投入だった。一見普通に見える交代であるが、普段フットボールを見る人にとっては衝撃だっただろう。というのも、日本の守備3枚は全員イエローカードをもらっていたのである。普通であれば2枚目のイエローカードを受けることを恐れて守備3枚のうち1枚を変えたいところだ。しかし森保監督はその選択を取らず、鎌田に代えて冨安を投入。右WBに置いていた伊東を2シャドーだった鎌田の位置に置き、伊東の位置に冨安を置いた。この対応が完璧にはまった。外循環になっていたスペインの攻めに対して、右は冨安の投入、左は三笘が素晴らしい対応を見せた。スペインを相手にしてある程度安心して試合を見ることができた。

全体を通して

世界に衝撃を与えた森保ジャパンであり、ヒーローとなり日本中で話題になったのは後半から投入されて結果を残した三笘や堂安であることは間違いないだろう。しかしその背景で "犠牲" となってくれた前田/鎌田/久保/伊東の功績は周知しておきたい。
"ジャパンタイム" を成すためには犠牲が必要である。選手を5人代えれるからこそのチームごと変えてしまうこの戦術であるが、裏を返せば代えられる5人、中でも前線の選手は辛い役回りとなる。前半耐えて後半勝負となれば前半に出場する前線の攻撃的な選手はそれを受け入れなければならない。特に伊東に関しては、W杯最終予選ではエースとして活躍し、攻撃面での活躍が評価された選手である。日本代表は伊東に救われてW杯出場権を獲得したと何度も言われていた。その伊東が黒子の役回りに徹していたわけである。鎌田/久保はスペイン戦が特に顕著であろう。ヨーロッパ仕込みの "背中で消す守備" を徹底して行った。鎌田に関してはスペイン戦前にチームに対して新たなシステムを提言した。自身の所属チームであるドイツのフランクフルトの戦い方だった。フランクフルトはスペインのバルセロナに対してヨーロッパの大きな大会で2戦を戦って勝利しており、スペインの主力の多くはバルセロナの選手であり、その戦い方もバルセロナに酷似している。その鎌田提案のシステムがズバリはまった。大会後の鎌田のインタビューに心を打たれたフットボールファンも多い。

長谷部からキャプテンマークを引き継いだ吉田の活躍も評価すべきだろう。日本人のディフェンスの選手がヨーロッパの舞台で活躍するようになったのは明らかに吉田の功績だろう。2010年から現在に至るまで、ヨーロッパのトップリーグで出場し続けている。攻撃的な選手だけでなく、守備でも日本人選手が戦えることをそのキャリアを通じて示してきた。日本のJリーグでもそうだが、クラブチームには外国人枠という制度がある。これは自国の選手たち強化が疎かにならないように、外国人は決められた人数しかチームに登録することができない。そんな枠を守備の選手で埋めるというのは難しい決断であるのだ。
テレビ番組での対談で、初戦のドイツ戦に関して吉田はこんなことを話していた。

「キャプテンって最初にコイントスするじゃないですか。(選んだ面が)出た方が、キックオフか場所(陣地)を選べるんですけど、ノイアーが出た瞬間、食い気味に“ボール”って言ったんですよ。僕、あれ?って思って。こいつなんか企んでるなと。なので、円陣でも “絶対なんかやってくる。俺らがプレス行くって思ってるから、その裏をかいたプレーをしてくるぞ” とチームメイトに共有しました。」
テレビ朝日『FIFAワールドカップ2022 総集編』より

その言葉の通り、実際にドイツはデザインしたキックオフを実施。しかし吉田の言葉で準備していた日本は上手く対応し事なきを得た。W杯全体を通したこのスタートから、今大会の躍進の理由見えるように感じる。

もちろん、アジア予選でも常に課題となっているコスタリカ戦のような引いた相手に対しての戦いの弱さやクロアチア戦のような展開での後半の戦い方には課題が残ることは間違いない。

森保監督の契約延長

12/28、日本サッカー協会が会見を開き、森保監督の続投を発表した。契約期間は4年間で次のW杯までとなる。個人的には契約延長に賛成である。

ほとんどのジャーナリストが口にしていたように、これまでの4年間での戦術の積み上げは本当に酷いものだった。大会前は退会後の解任は確実視されており、私も解任が妥当だと思っていた。そもそもW杯最終予選でさえ、内容が酷いものなので最終節のオーストラリア戦を除き試合を見ていなかった。
しかし、ドイツとスペインを破っての決勝トーナメント進出という結果は示した。大会の中での森保監督の成長は凄まじかったといえるだろう。監督も成長していくものであるし、今大会の結果を受けて再び森保監督にチャンスを与えるというのは至極全うだと考えている。(もちろん日本サッカー協会のバジェットの問題で外国人監督を呼べないという背景もある)


2022カタールW杯を終えての感想と感情

人生で初めて感じたW杯での充実感

ある程度フットボールを知り始めていたのが2010南アフリカW杯。2006ドイツW杯は当時小学4年生かつヨーロッパ開催だったので日本時間は深夜となり母親に観戦を禁止されていた。(父親がリビングのテレビで見ているのを、寝ずに耳だけで観戦していたのをよく覚えている。笑)
2014ブラジルW杯は自宅で観戦。3戦目のコロンビア戦の後は失意の中で授業に出席して地獄の1日だった。
2018ロシアW杯は大学の授業に出席せず、研究室にも行かず、夕方から塾講師として勤務し、22:00頃に帰ってくると食事をしながら1試合目がキックオフ、24:00頃から夜勤として勤務し、勤務中にPCで2試合目・3試合目を観戦。31:00頃に自宅に帰ってくるような日常を送っていた。
ちなみに夜勤はラウンドワンで行っており、多くの時間をPCのある受付カウンターで過ごすのでW杯観戦にはとても適していた。2018ロシアW杯はNHKがNHK+として全試合ネットで生中継を実施してくれていた。日本戦は知人たちとともにスポーツバーで観戦し、最高に盛り上がったのは記憶に新しい。
ベルギー戦後は意気消沈してしまい、その後2日間は食欲も無くなりベッドで飲まず食わずの生活となってしまった。それまでは全試合を観ていたものの、あまりのショックに後の試合を見れなくなってしまい、おそらく1週間後から試合観戦に復帰したような気がするが試合内容は全然記憶にない。決勝すらフランスが優勝したことぐらいしか覚えていない。笑

私として4回目のW杯となった今大会、結果的にはベスト8を達成できなかったが、充実感がとてもあったためかショックは小さかった。それぞれの試合に満足させられたということな気がしている。正直W杯以外の日本代表の試合は魂が震えることがないのだ。というのも、アジアに位置している日本は普段の相手がほぼほぼ格下となってしまうため見応えがないというのが現実である。ヨーロッパや南米の強豪と試合をすることがあっても、それは親善試合であり日本のホームで開催されることも多く正直つまらない。
そしていざW杯を迎えても、中々結果がでなかった。だから尚更ロシア大会のベルギー戦の敗退は相当なショックだったのだと思う。やっと辿り着いた世界最高峰との本気で戦えるビッグマッチに魂が震え、勝利が目の前に見えたからこその落差が大きかった。

そういった意味ではカタール大会では世界最高峰のドイツとスペインから2勝。しかも逆転勝ちという本当に夢なのではないかと疑うような結果が続いた。決勝Tでも力不足は感じなかったし、GL突破時は本当に優勝を目指せるチームであると思っていた。4大会目にして初めて充実感を感じた大会となった。

新たな景色を見ることができなったが、森保監督が語っていたように、これまでとは別の景色は見せてくれたと誰もが感じるカタール大会だったと思う。

悔しい感情

TikTokなどのSNSでは、4年前は世間に無名だった三笘や田中が若者から大注目となっており、嫉妬や自分への苛立ちはもちろんある。なんとも今回のW杯の主力メンバーは24〜28歳であり、次の3月で26歳となる自分としては初めて同年代が活躍するW杯だったからである。

2022年も今日で終わりを迎え、明日からは2023年がスタートする。
今一度自身の目標や達成したことなどを見直し、やれていること/やれていないこと/やるべきことを整理して着実に歩みを進めていきたい。

  • 初となったシーズン途中での開催の影響

  • ドイツ/スペインの行ったクラブチーム化の是非

  • サプライズを起こしたモロッコ躍進の理由

  • メッシ悲願のW杯獲得までの道のり

など、まだまだ書きたいことはあるが、年の瀬でもあるのでこのあたりにして2022年を締めくくりたい。

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