ジャスミンとヘビ道

ハゴロモジャスミンの
妖しくも甘い香りが
夜の通りに
わだかまっている

商店と住宅が
混じりはじめる
ヘビ道に
ハゴロモジャスミンの垣根のある
一戸建てがあって

その花の香りは
昼となく夜となく
この通りに
漂っている

特に夜は
香りが
強く感じるように思う

多分
夜道は
視覚が制限される分
嗅覚が
敏感になるんだと思う

ヘビ道とは
小川や用水路を
暗渠にして作った道

くねくねと
曲がりくねった小道で
ヘビが通るような道だから
そう名付けられたのだろうか?

それとも
小川の土手の草むらには
ヘビが住んでいたことから
そう名付けられたのだろうか?

どうでもいい話

そんな
どうでもいい話を
ジャスミンの香りの中で
空想したりする

わだかまっているのは
ジャスミンの香りではなくて
自分の妄想なのかもしれない

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