海外のドラマ、映画を見るとよくトランプをしていますが、トランプ遊びは好きですか？私はさっぱりルールが分からなくてできません。せいぜいババ抜きかなあ・・・。

英語のクラスで教えていた時、子供たちとは様々なカード遊びをしました。絵を見ながらのカード遊びは英語学習には最適です。しかし、子供たち相手では、たいてい私は負けました。

日本語ではカードのことをトランプと言いますが、この言葉は通用しません。cardカードです。そしてトランプとはゲームの時の切り札と言う意味です。

トランプの記号にはclub、 diamond、 heat、 spadeの4種類がありますが、 spadeはもともと剣にその語源があるそうです。もとはイタリア語の spadaでしたが、トランプがイギリスに入った時、綴りが似ている spade(…スキ）と勘違いされ、それ以来「スキ」の意味で通るようになったとか。

heartはもともとは杯が描かれていたのだそうです。これがいかにも心臓に似ているじゃあないか、ということからイギリスで heartになってしまったのです。

clubはこん棒と言う意味で、かってはこん棒そのものが描かれていました。そして、そこには三つ葉のクローバーが描かれていました、ということから三つ葉だけがカードのマークとして残ったのです。

さて、diamondはもとはお金が記号として用いられていました。が、お金よりもダイヤの方が価値があるとしてダイヤが描かれるようになったのです。

また、別の意味合いとして、当時のヨーロッパ社会を構成している4つの階級を表しているという説も語られています。heartは聖職者、教会の僧、 spadeは貴族、 clubは農民を表しているということです。トランプの K（キング）にはそれぞれ人の顔が描かれていますが、 spadeはダビデ、clubはアレキサンダー大王、 diamondはシーザー、 heartは神聖ローマ帝国のカール1世ということです。

スペードのQはギリシア神話の女神パラス、ダイヤはヤコブの妻ラケルだといいます。また、ダイヤの Jはトロイの勇士へクロール、spadeはカール1世の騎士オジェ 、clubの Jは円卓の騎士ランスコット、 heartの Ｊはジャンヌダルクを支持した騎士ラハイルとか。

最近は岡山に里帰りするたびにトランプをしてます。いわば104歳になった母の頭の体操です。弟と母が1組になってババ抜きをします。2回戦で終わりです。痴呆がついにやってきた母です、それにあちこち痛いと訴えます。それが、トランプをすると痛いのを忘れてしまっていたと言い、ゲーム中は顔色が変わります。本当に脳にいいのだと思います。

明日は、1か月ぶりに、また母の顔を見に岡山へ…です。次の日も雨の日みたいで足元は悪いみたいですが、まあ前から決めていたことなので。