パスポートって海外に旅する時、命の次に大事なものとさえ言われます。それが、やはりうっかりと言うか、あるんですよね。ストックホルム空港でモンゴリア人のパスポートを拾ったことがあります。オランダに向けての出国のために私たちがまだ空港に着いたばかりの時でした。その人は出国しようとしている人かなあ、と勝手なことを思いました。セキュリティチェックのところでもう一人出国しようとしていたモンゴル人を見かけたので。

もう一度は、ノルウェーのベルゲン空港でイギリスのマンチェスター行きの飛行機に乗ろうとしていた時でした。ノルウェーの女性のパスポートでしたが、たぶん彼女もイギリスに行こうとしていたんだろうと思いました…小さい空港なので。トイレで見つけたのです。やはり、そんな大事なものは手で持って歩いていてはダメ・・・と言うことでしょう。

バンコクのゲート前ではボーディングパスを拾ったこともありました。そんな大事なものをどのように扱うか、ってことは何かの拍子にとんでもないことをしてしまうことになるのかも・・・。

他にパスポートではありませんがバリ島着いた時、飛行機から降りようとしたら前の席にカメラを忘れた人がいたことに気が付きました。私たち自身はそんな経験はなかったと思います。

ノルウェーの若い女性で自分のパスポートのページにミッキーマウスのシールを張り付けていたためにフランスに入国できなかった、と言う話を聞いたことがあります。

次の話は日本からの団体旅行で行った時のガイドさんに聞いた話です。海外旅行は初めてというツアー客にくれぐれも十分パスポートの管理をするように言っておいたとか。さて、出発の当日、やって来た客、遠くに見えていたのだけど嫌な予感がしたとか。首からなにかをさげている・・・それがぶらぶら揺れている・・・彼は大事なパスポートを絶対になくさないようにするためにパンチで穴をあけ首から下げるようにしていたのだそうです。その人は皆と旅に出かけられませんでした。

次の問題客はイタリアへ行った人・・・イタリアに着いた時、入管の人がパスポートに押してくれた印が薄かった・・・気に入らなかった彼はマジックペンを使い自分でその印を濃くした。出国する時、それを指摘され、とにかく出国できなかったらどれだけの費用が掛かるか、どれだけ大変なことになるか（日本から謄本などを取り寄せる。すべてが整い新しいパスポートができるまでその地にとどまらなければならない。言葉が分からなければ通訳を雇わなければならない、あらためて新しく帰りのチケットを購入、などなど）本人に言い含め、二人で平謝りをしてやっと通過させてもらったとか。イタリアはまだ優しいと思います。これが例えばドイツだったらダメだったと思います。

三人目はパスポートはちゃんと持ってきていたのだけど、引き出しに入っていたパスポートをよく名前も確かめず持ってきてしまって、空港で開いてみるとその人の妹のだったとか。似ているからいいだろう、と本人はのんきなことを言ったけど、それで通るはずもなく、旅には出かけられなかったとか。世の中、旅のエピソードも様々です。皆さまもパスポートで何か一波乱あった、などと言う話はありますか？

私は今のパスポートのもうひとつ前のパスポートは、ポーランドに行くのでページ数が足らないと新しいページをつけてもらったことがありました。そのために￥4,000くらい払ったと思います。

ところでマイナンバーカードの番号は、これからは新しいパスポートを作ればそれに反映されるのでしょうか？ノルウェーのパスポートには各個人の番号が記入されています。

余談事です。私の元生徒さんがメキシコに旅をしたとき、グループの一人がバッグの盗難にあい（宿泊したホテルの朝食中にですよ。観光中とかの外でのことではないのです。海外では油断はできません）、チケットがなくなった・・・自腹で帰国しなければならなくなって26万払ったとかでした。

最近はe-チケットで紙のチケットがなくてもチェックインはできるようなことも聞きましたが、その人はどういうことだったのでしょうか。団体ツアーだったのだから、添乗員もいたはずだし…よくわかりません。パスポートもなくなったからでしょうか。とにかくもろもろの手続きが間に合わなかったということかもしれません。

ある生徒さんはパリからの帰国当日にレストランでバッグごとチケットもパスポートも取られたのだけど、かりのパスポートをすぐに作ってもらい帰国できた、と言っていました。個人のビジネス旅行だったからでしょうか。ちなみにパスポートは数か月後に手元に帰って来たそうです。