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ハンカチは何に使う?

ハンカチはhandkerchiefの略。 handkerchiefは手の意の hand+女性が髪を抑えるために用いた布、スカーフの意の kerchiefから成る 語で、手荷物kerchiefと言う意味で、ハンカチーフと呼ばれます。 kerchiefは古期フランス語で覆うという意の couvre/ cover+頭の意の chefが語源で15世紀ごろフランスの船乗りが日焼け防止のためにかぶった麻布が起源とされています。

今くらいの大きさ、そして四角と言う形になったのはマリーアントワネットの時代だそうです。

さて、皆さんはハンカチって何に使われます?手を洗った後にそれで手を拭いたり、汗が出た時にぬぐったり、そんなことに使うものですよね。私はハンカチに関して、ノルウェーに住みだした頃、ちょっとしたカルチャーショックがありました。

ノルウエェーの人たちは私たち日本人が使用するのとは全く違う用途でハンカチを持っているのです。ヨーロッパじゅうがそうではないかと思います。コロナ禍に陥った時も彼らのあのやり方ではコロナも蔓延するぞ・・・と思ってしまいました。

彼らは絵の蛙のようにハンカチで鼻をかむのです。風邪をひいたりしたら、何枚ハンカチを使うんだろう?そして、彼らはそのハンカチを洗ってまた使うのです。

ある時、私の妹が義母にフランスのデザイナー名が入ったハンカチセットを送ったことがありました。お義母さんはあまりに美しいからって、私に見せながら「これで鼻をかんでいいのか?」と聞いてきました。

もう一つハンカチに関して別のエピソードがあります。ノルウェーの知り合いで奥さんと一緒に北ノルウェーにビジネスに行った人の話です。彼らと一緒に行く仲間も同行して行ったのですが、ある日、ホテルに着いた時、そのビジネス仲間はもう一人の人の奥さんに「このハンカチを洗ってくれないか?」とお願いしたのです。

鼻をかんだハンカチですよ。頼むほうも頼むほうだけど、洗うことを断らなかった奥さんも奥さんだと思いませんか?彼女は洗ったのです。

ここでノルウェーの人たちが日本人が考えるほど素直で優しくはないということがお分かりになると思います。海外の人たちと接する時、やさしさの顔の下、あるいは後ろでどんなことを考えているか我々には想像もできないことだと思います。

彼女はそのハンカチをトイレのブラシで洗い、その後ラジエーターの上で乾かし、次の日にはお返ししたというのです。

この二人、大笑いをしながらいきさつを話していましたが、なんと意地の悪いこと!と思いませんか?

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