Yutaka Kano
○木村オサム「ensemble de zatu」 回廊を走る雑巾冬の朝 雑草という名でいいよ冬日向 冬空と地平の雑なつなぎ方 「雑」を「ぞう」と読めば和歌や俳諧などの雑句・雑歌となるが「ざつ」と読めば詩歌でなかなかテーマとして使われる場面も少なく、テーマとして面白く感じられる。 ○榊陽子「逆立ちで」 花びらのびらが満ち足れ待ちである イソジンを数滴たらす目玉焼き 黒レタス生かしておけば呻くでしょう まあホントにね、作者の豊かな身体表現には毎度驚かされる。