マガジンのカバー画像

早歩きの人間と路上のベンチ

26
日々感じたこと、思ったことをつらつらと書いたエッセイの集うところ。
運営しているクリエイター

記事一覧

2023年振り返り/2024年の抱負:「期待していない自分」から「Start over!」

2023年を振り返ると、本当に飛躍の1年、頑張った1年だと思う。そう思える理由は大きく3つで、(1)院試、(2)インターン、(3)人間的な変化がある。1つ目の読んで字の如くで大学院の試験があり、一番行きたかったところではなかったけど、全く後悔のないところに受かったこと。2つ目も読んで字の如くインターン。圧倒的に挑戦させてもらえる機会が増えた。まだまだやれるぞ自分という感じ。3つ目は文字だけでは伝わりにくいけど、今まで一匹狼をやっていて理解して大切にしてくれる人に懐くだけだった

人に期待するなど

きっかけは逆オファー まさか、9割5分大学院進学を学部卒業後の進路に定めていた僕が新卒採用文脈で開催されているインターンシップにエントリーすることはおろか、参加することが起こるなど想像もしていなかった。そしてインターンシップに参加してこれほどまでに進路に悩まされる時が来ることなど考える余地もなかった。  8月に参加することになったのは、パーソルキャリアが開催する4DAYSのインターンシップ。「BRIDGE」という名前が付いており、新規事業立案を行い、プレゼンするというもの。

それでも僕は本屋をやりたい

全ての始まり バイト先のブックカフェが閉店となる(4月4日)。東京は丸の内、赤レンガ造りの丸の内駅舎のすぐ側にそびえ立つ、商業施設兼オフィスビルの低層部分に入るその店は、緊急事態宣言下に緊急事態に襲われたようだ。今思えば、予兆はいくつかあったように思う。事務所に経営コンサルタントや重役がちょこちょこ出勤していたり、店のレイアウトが変わったり。  他人事のように話している僕も、緊急事態宣言に伴ってシフトに入りにくくなったことで僕の月の書籍代は大幅削減をせざるを得なかった。丁度

2年間、NPOカタリバでやってきたこと

 タイトルの通り、2019年7月にインターンとして参画したNPOカタリバを21年9月いっぱいで卒業しました。できたこと、できなかったこと、様々な想いも含めて、卒業文集的に、今感じていることをできるだけ正直に言葉にしておこうと思います。ここからの内容は個人の感想なので、いかなる団体・組織の意見ではないことをご理解ください。 NPOカタリバについては下記のサイトを参照してください。 不登校だった自分に手を差し伸べられる自分になれるように 僕がNPOカタリバへ参画するずっと前、

Z世代から大きなゆとり世代へ

 効率化、合理化、スマート化といった効率を高めること、合理性を追求する動きはビジネスはもちろん、様々なところで加速している。YouTubeや動画サービスを倍速やスキップしながら観たり、まるで論文のようにアブストラクトから始まるブログ記事。どうやらそれほど、現代人には時間がないらしい。  さらにそれに拍車をかけるように、昨今のリモートワークはそうした動きを加速させる方向に動いていると思う。テキストでは、「簡潔に、分かりやすく」がも求められ、発言も「結論のみ」が重視される。これ

日常の短篇集②

美味しいアップルパイを求めて 突然、無性にアップルパイを食べたくなる。りんごの果肉が多めで、できればカスタードクリームが入っているものがいい。温かくして食べるのも、冷たいまま食べるのでもいい。店で食べるなら、バニラアイスが添えられていたりすると凄く嬉しい。そうなると居ても立ってもいられない。ベットから飛び起き、スマホに入っている食べログのアプリを開く。表参道に良さげな店を見つけるも、電車に乗ってまで食べたいわけではなかったから、自転車で行ける距離の店を探す。すると、神田に近江

「日常」の短篇集

うなぎのぼり 最近どうも元気がない。「どうも」というか、まあ原因は色々あるのだが、それにしても元気がない。積ん読の本たちがなくなるくらい1日中本を読む日もあれば、本当に何もせず1日を過ごすこともあるのにも関わらず、どうも元気がない。個人的疲れた時あるある「まぶたの痙攣」、「内側の肩甲骨の痛み」というイベントが発生し、どうしたもんかいのということで初めて鍼灸に挑戦した。ほぼ全裸状態鍼やら灸やらで快適な時間を過ごしたものの、その後もどうもスッキリしない日々が続いた。そういう時は食

元旦に「豊かさ」を考える。

いよいよ2021年が幕を開けた。 昨年31日もバイト、1月2日からバイトなので、元旦が唯一の休みだった。 せっかく休みということで、このOFF時間を有効に使おうと思い、とりあえずCDTV(カウントダウンTV)の生放送を31日の11時45分から、5時過ぎまで観て、有明にある富士見橋に自転車で初日の出を見に行こうと画策していたが途中で力尽き、気づくと時計は10:25を表示していた。 まあ特にやることもないよなぁとダラダラと45度でお風呂にお湯を溜め、1時過ぎまで入浴していた。

じいこうい(という名の2020年振り返り)

 長いようであっという間だった2020年がいよいよあともう幕を閉じる。1年前には微塵も想像することのなかった未来が、今こうして目の前で繰り広げられ、刻々と過去へと変わる事実に目を背けたいと感じている。露骨に今から色々と語ろうとしているが、昔から自分のことを意気揚々と語ることを忌避している。話している自分が快感を得たいがために周囲に「聞かせている」だけ、あるいはただ誰かに話せればそれで良いのかもしれない。だから僕はこれを、言葉の「自慰行為」と呼んでいた(心の中で)。もちろん、対

青い何か

  2BG 最近、諸々に忙殺されて日々を”生きる”というよりも、”消化するように”過ごしていた。その証拠に、ゴミ袋には野菜の包装されていたビニールや、肉の入っていた発泡スチロールの代わりに、チェーン店のテイクアウト容器やコンビニ弁当のプラ容器が増えていた。病気をして病院を退院して以来、月日が経つほどに良くないと分かっていても健康への意識が下がってきている。1日1食の生活をしていたり、深夜に激辛カップラーメンを食べたりとまあひとり暮らしの酸いも甘いも一通り経験したと思う。数

言い切れない何か

 直近でゴリゴリに動いていたプロジェクトが一段落して何の罪悪感もなく余暇時間を過ごすことができるようになって色々溢れてきたものの、わざわざ「言葉にする」ということが好きになりきれていないなりに半身で最近感じてることをできる限り人に伝わる文章で書いてみたくなったけど、全体に特に一貫したストーリーはないので気になったところだけ読んでくれたら嬉しかったりします。人と会うとなんだかんだバイトの話が出たり、欅坂のあれこれの話が出てきて、意外と読んでくれる人がいるもんだぁと混浴温泉に入る

「大人」になったと感じる瞬間について

 今年の5月で二十歳になり、社会的にも法的にも「大人」の仲間入りをしたようにも感じられるこの頃であるが、僕自身はまだまだ「子ども」のつもりであるように思う。  しかし、そういう「願望」に反して、僕の心は着実に「大人」へと変化しているように感じている。例えば、駅の改札でいつまでもダラダラと長引けば長引くほど別れにくくなるというのにイチャイチャする高校生カップルを見ると青春だなぁと自分が手にしなかった、もう手にすることはない何かを懐かしく、羨んだりする。電車の中でスマホゲームを

コロナ禍の大学1年生

7月30日、木曜日。 大学生として初の夏休みがやってきた。 まだ提出していないレポートがあるからまだ手放しでは喜べないけど、 朝起きてからの手持ち無沙汰な気分に妙な高揚感を覚えた。 それはそうと、入学からの半年間(実際は半年もない)は驚きを超え、もはや異様だった。 異様の始まりは入学式の中止だ。 そうして僕は「入学した実感」を得ることもなく、履修登録についてあれこれ聞く術もないままに履修登録をし、キャンパスに一度も足を踏み入れることなく遂にはオンラインでの授業が始まっ

パワーと丸の内

気づくと7月も半ばを過ぎ、独り寂しい大学デビューから早半年が経った。 相変わらず友達という友達はできない割に、学期末のグループワークやペアでのスピーキングテストなど人見知り殺しのイベントが永遠のように続く。 と、別にこんな話がしたいわけではない。 前回書いたように、6月下旬から念願の書店バイトが始まった。厳密にはブックカフェの、カフェ要素が圧倒的に強いバイトだが、楽天ポイントがつくことと社割があることに勝るものはない。 そんなバイト先のある丸の内を歩くことが多くなり、僕