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結局、ウェットで元気の良い社交的な奴が強い

約一年投資銀行の世界に身を置いて、特に最近になって実感したことがある
結局、ウェットで元気の良い社交的な奴が強い
ロジカルであることを求められるイメージとは裏腹に、やっぱりそこは"社会"をひしひしと感じている

働き方改革だリモートワークだと言われても、オフィスにいない新人は評価されないし(上からの視点では評価できないが正しいという論理なのは理解しているし、その主張も一定正しいとは思う)、仕事が大変な時はヘルプを求めろと口では言いつつ、どんな時でも仕事を請負う人間が評価される

そんな社会と会社の本音と建前に翻弄される新人は多いんじゃないかと思う
正確には、そこまで汲み取れる少数がしっかり評価され思い通りのキャリアを積めて、他方で馬鹿正直に戦うやつは見放されていく

働く意志、プロ意識みたいなものが芽生えるのって時間が掛かるように思うんですよ。入社したての頃はできれば早く帰りたいし、土日はしっかり休みたい。そんな時「働き方改革のため早く帰りましょう」と言われたらそりゃ帰りたくもなる

でも、誤解を恐れずに言うと、帰ってはいけない

そんな状況でも残っている、その事実を作らなくてはならない
さもなくば、待っているのは陰で使えない新人と評価されるか、或いはそもそも案件に入れられなくなるかの2択である

普通に考えたらそうなるのも分かる
全く同じスペックの人間がいた時の差はきっと印象で決まるだろうし、全く同じ内容の提案が来れば提案者の印象で決まるのはごく自然だとは思う

もっとドライで効率良く現代的になればいいのにと思うけれど、現状新人にできるのは適応することだけだ

投資銀行に来ればウェットな戦いは無くなるかと思ったけどそんなことはなく、就活生の頃の幻想は霧散した
とはいえ、比較的歳の近い方々はかなりフラットに接してくれるし、その点は風通しの良い業界にはなってきたのかなとは感じている。新卒なら新卒の先輩が居るだろうし、そこは互いに感覚を共有し合えるのだと思う

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